ようこそ!税理士事務所専門相談室『メンタル飯田』へー第1回 毎日領収書の貼り付け作業ばかりやらされてるんです・・・。


飯田真弓(税理士)

税理士事務所に勤務されている職員のみなさんは、所内、クライアント、税務署との関わりの中で、実はメンタルで病んでいる人が多いようです。
そうした中でも頑張っている皆さんに、税理士および職員の方々へのメンタル相談について経験豊富な飯田真弓先生(税理士)に今週全5回にわたり、アドバイスをいただきます。

第1回 毎日領収書の貼り付け作業ばかりやらされてるんです・・・。
第2回 税務調査で経営者に怒鳴られた!
第3回 社長さんに“税理士の資格、持ってないの?”といわれてしまったんです。
第4回 税理士受験生のアルバイト先のオススメは?
第5回 「なんでうちの会社の担当は女なんだ!」っていわれたんです・・・
(なお、このテーマで2022年春に書籍を出版予定です。ご期待ください!)

毎日領収書の貼り付け作業ばかりやらされてるんです…。Bさんのケース

Bさんは、現在、23歳。大学在学中に税理士試験に合格し、この春、税理士事務所で働き始めました。Bさんは自分ではそこそこ勉強が出来る方だと思っていました。

当初、国立を目指していたけれど、合格できず・・・。
一度は浪人することも考えたのですが、親の勧めもあってランクを下げて私立大学に入ったんだそうです。
でも、やはり第一希望でなかったということで勉強にもあまり身が入らず、サークル活動をするわけでもなく、いたずらに時間が過ぎていきました。
3年生になって就活をしようかなと思ったけれど、特に就きたい会社も見つかりません。それなら資格を取ってそれを仕事にする方が自分に向いているかもしれないと思い立ち、税理士を目指すことにしたのでした。

大学を卒業し、念願の税理士事務所で働くようになったのですが、どうも様子が違うようです。
今回は、そんなBさんのお話です。

飯田:「Bさん、初めまして。今日は、どうされましたか?」

:「どうされましたかって言われても、もう、やってられないんですよ!」

飯田:「あら、えらく頭にきてるみたいですね。」

:「僕、パワハラにあってるんです。」

飯田:「パワハラ・・・?」

:「そうですよ。これは、僕に対する陰謀です。絶対にわざとです。パワハラです!」

飯田:「ちょっと、お茶でも飲んで、落ち着きましょうか。」

:「僕は、今年の4月から税理士事務所に勤めてるんですよ。資格は大学在学中に合格したんです。」

飯田:「ふむふむ・・・。」

:「なのに、事務所での仕事は領収書を貼り付ける作業ばっかりなんですよ。」

飯田:「へぇ~、そうなんですか。」

:「そうなんですよ。その仕事を僕に振ってくる人は誰だと思います?」

飯田:「さあ? 誰なんですか・・・?」

:「ただのパートのおばさんなんですよ。」

飯田:「ただのおばさんって・・・?」

:「僕は試験に合格しているけど、そのおばさんは税理士の資格を持っていないってことです。」

飯田:「なるほど、それで、ただのおばさんなんやね。」

:「こんなこと、許せないでしょ。」

飯田:「そうやねぇ・・・。まあ、腹立つよねぇ。」

:「そうなんですよ。腹が立ってしょうがないんですよ。」

飯田:「でも、私なんかは領収書って、見てると楽しいもんですけどねぇ・・・。」

B:「なんで、領収書が楽しいんですか? 飯田先生、頭おかしいんじゃないんですか?」


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