【インタビュー第2回】簿・財合格者を多数輩出! 千葉商科大学「瑞穂会」が『税理士試験 直前予想問題集』を解いてみた


今年も好評発売中の会計人コースBOOKS『税理士試験 直前予想問題集』。

例年、多くの簿・財合格者を輩出している千葉商科大学「瑞穂会」では、毎年7月に、この『税理士試験 直前予想問題集』を2回解くカリキュラムとなっているそうです。

そして今年も、簿記論・財務諸表論に初挑戦する受験生が、「はじめて直前予想問題集を解く」とのこと。

そこで、試験前の貴重なお時間を頂戴し、『税理士試験 直前予想問題集』を解いた感想をインタビューさせていただきました!

本記事では、2回目のインタビュー(7月12日実施)の様子をお届けします。1回目に解いたときの反省点を踏まえ、どのように解き直しを行ったのでしょうか? 

『税理士試験 直前予想問題集』をこれから解こうと考えている方にとって、参考になる情報が満載です。

【今回お話を伺った皆さん】
白木空流さん(現3年生)
梶井佑太さん(現3年生)
藤野拓武さん(現4年生)
渡邉 圭先生(千葉商科大学基盤教育機構准教授)

1回目(7月5日実施)のインタビューの様子はコチラから!

2回目、解きなおしてみてどうだった?

――『税理士試験 直前予想問題集』を解きなおしてみてどうでしたか? まずは簿記論から感想を教えてください

白木さん 点数としては東京CPA会計学院(以下、CPA)が相変わらず低かったのですが、2回目を終えた後の感触としては一番「伸びた!」と感じました。1回目の結果を受けて、時間配分に気をつけようと意識したことが大きく、切るべき部分をしっかり切ることができたと思います。具体的には、個別問題はできないところを切る、総合問題は処理が複雑なところを切る、といった感覚が身についたように感じました。1回目から2回目まで1週間ありましたが、新しくできるようになったことが増えたというよりは、凡ミスを減らすことができるようになった感じです。本来ある実力を出しきれました。

藤野さん 僕は、1回目の結果を受けて、ケアレスミスに気をつけようと意識しました。ただ、注意していた部分でのケアレスミスは防ぐことができましたが、まだまだケアレスミスは多い印象です。また、1回目に苦労したCPAは、最後までたどり着くことができ点数も伸びましたが、まだ捨てるべき箇所と解くべき箇所の区別が不十分だと感じます。この点も、本試験までに対策していきたいです。ネットスクールの問題は、2回目というのもありますが100点を取ることができ、大きな自信につながりました。

梶井さん 僕も、1回目の結果を受け、ケアレスミスに気をつけていました。ただ、どこか1つに気を取られると、他の部分で間違えることもありました。全部すみずみまで気をつけることはできないかもしれませんが、なるべく多くの問題を解き、自分はどのようなところでミスをするのかを把握し、一つひとつ気をつけていきたいと思います。

★2回目、簿記論の点数は?
(一番点数が高かった問題と低かった問題をご回答いただきました。)

白木さん 
LEC東京リーガルマインド 97点
東京CPA会計学院 58点

藤野さん
ネットスクール 100点
東京CPA会計学院 79点

梶井さん
ネットスクール 97点
東京CPA会計学院 67点
◆計算ミスはルーズリーフに赤字でまとめて注意する。

――財務諸表論はどうでしたか?

白木さん 点数としては計算も理論も上がりました。計算は、1回目に多かった凡ミスが減り、安定してきたと思います。理論は、正直なところ、覚える時間がまったく足りていないのが実情です。ただ、2回解いたことで、自分が覚えなければいけない部分はわかりました。あとは時間を捻出して詰め込むだけなので、今後はより理論に集中していきたいです。

藤野さん 計算に関しては、1回目に難しかったCPA以外は、満点近くを取れました。CPAも前回よりは上がったので、あとはケアレスミスをいかに減らせるかが大切だと思います。理論に関しては、全体的に前回よりは上がったのですが、まだ点は高くありません。全然覚えきれていないので、僕も理論に集中したいです。ヤマや出題予想などもあるとは思いますが、まずは全体的にテキストや問題集を振り返るつもりです。

梶井さん 僕も、計算はかなり上がりました。焦らず、安定して得点できるようになったと感じます。ただ、理論は1週間では覚えきれませんでした。点は上がるには上がりましたが、まだまだです。2回解いてみて「ここは大事そうだな」と思った問題は、普段使っている理論集に追加で書き込んだり、『税理士試験 直前予想問題集』の該当するページを印刷して貼り付けたりしてまとめ、本試験までに絶対に押さえるようにしたいです。

◆苦手な理論もルーズリーフに。
★2回目、財務諸表論の点数は?
(一番点数が高かった問題と低かった問題をご回答いただきました)

白木さん 
資格の大原 79点(理論36点・計算43点)
東京CPA会計学院 56点(理論14点・計算41点) 

藤野さん
資格の大原 81点(理論41点・計算40点)
東京CPA会計学院 49点(理論9点・計算40点)

梶井さん
資格の大原 88点(理論41点・計算47点)
東京CPA会計学院 60点(理論17点・計算43点)

【渡邉先生から】
瑞穂会では『税理士試験 直前予想問題集』を2回解いていますが、1回目で6~7割取れた学生は、その後に解く過去問でもボーダーを超えることが多い印象です。さらに、2回目で点数が上がった学生は、ケアレスミスさえしなければ本試験も突破できる方が多いように感じます。

『直前予想問題集』を解いてよかったことは?

――最後に、『直前予想問題集』を解いてよかったことを教えてください。

白木さん 特に財務諸表論の理論で、『税理士試験 直前予想問題集』を解いてよかったと感じました。専門学校によって問い方や解答・解説が違うということを、本試験前に知れたのが本当に大きかったです。これまでは、普段からテキストや問題集を使っている資格の大原の解答を書けば合っていると思っていました。しかし、他の学校の問題を解いてみると、解説はもちろん、参照する原則なども違っていました。他の考え方やアプローチの方法を知ったことで、本試験でひねられた問題が出されたときに対応できる力がついたように思います。

梶井さん 僕もこれまでは大原の問題だけを解いていました。ただ、何回も解いていると、次第に「この問題はこのパターンで解く」というふうに慣れてしまいます。『税理士試験 直前予想問題集』は、同じ論点でもまた違った形式の問題が載っているので、新鮮な気持ちで問題を解くことができました。

藤野さん 簿記論も財務諸表論も普段見ないような問題を解くことができました。本番もどの論点がどのような形式で出題されるかわかりません。そのため、『税理士試験 直前予想問題集』で本番に近い緊張感を味わうことができたのは本当によかったと思います。

【渡邉先生から】
複数の専門学校の問題を解き、解説を見れるのが『税理士試験 直前予想問題集』のよいところです。本試験では、問題の難易度や分量、そのときの状況によって、解き方を変える必要が出てきます。普段利用している専門学校の解き方が通用しない場合もあるのです。そのため、他の専門学校のアプローチ方法を知っておくことで、解答できるチャンスが広がります。

――貴重なお話をありがとうございました! 皆さんが税理士試験に合格されることを願っています。


『税理士試験 簿記論 直前予想問題集(令和3年度)』

中央経済社編
定価:2,640円(税込)
発行日:2021/04/13
B5判 / 244頁
ISBN:978-4-502-38441-7
ご購入はこちらから

『税理士試験 財務諸表論 直前予想問題集(令和3年度)』

中央経済社編
定価:2,640円(税込)
発行日:2021/04/13
B5判 / 192頁
ISBN:978-4-502-38451-6
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