加藤大吾
(公認会計士・税理士)
公認会計士試験(短答式)の財務会計論の計算&理論のレベルを想定した○×問題を、2021年5月の本試験まで毎日(月~金)出題!
もちろん税理士試験の簿記論・財務諸表論、日商簿記1級の対策にも使えます。
【〇×問題】
工場で使用する製造用機械装置に関して計上した資産除去債務250,000円に対して、実際の支出額255,000円であった場合、当該差額5,000円は販売費及び一般管理費に計上する。
【正解】 ×
工場で使用する製造用機械装置の減価償却費は、製造原価となるために、資産除去債務残高と実際の支出額との差額は製造原価に計上するため、販売費及び一般管理費には計上されない。
【根拠となる会計基準】
企業会計基準第18号「資産除去債務に関する会計基準」
(損益計算書上の表示)
15.資産除去債務の履行時に認識される資産除去債務残高と資産除去債務の決済のために実際に支払われた額との差額は、損益計算書上、原則として、当該資産除去債務に対応する除去費用に係る費用配分額と同じ区分に含めて計上する。
〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。