棚橋 優(22歳)
<受験情報>
・学習スタイル:CPA会計学院(通信講座)/名古屋ラウンジで勉強
・受験歴:短答式(令和5年5月)→論文式(令和6年8月)
▶︎トップ画像は愛用していた電卓・ペンケース・iPad(本人提供)
商業高校の簿記部の先生から声をかけられ、会計士を目指す
私が会計士を目指そうと決めたのは高校2年生の時です。
私は商業高校出身で、高校1年生の時、簿記の授業で会計のプロフェッショナルである公認会計士の存在を先生から教えてもらいました。
バレーボールのスポーツ推薦で高校に入学していたので、バレーボールのことしか眼中になく、毎日部活をしていました。
当時は、勉強はテスト週間に赤点を回避するためにするくらいでした。
その中で、高校2年生の時、授業の一環で日商簿記2級に合格しました。
その時に、簿記部の先生から、「日商簿記1級合格を目指すのと同時に、公認会計士試験の合格を目指さないか」と声をかけてもらいました。
親と相談し、バレーボールをその先のカテゴリーで続けないことを決め、先生のアドバイス通り、日商簿記1級と公認会計士試験の合格を目指すことにしました。
具体的な学習方法や学習計画
短答式試験対策
短答式試験対策としては、以下のようにやりました。
まず、会計学の計算は、手を動かす勉強を割としっかりやって、直前期に細かい知識をテキストでインプットしました。
財務理論は、問題集ベースでアウトプット中心の勉強をしました。
個人的には、テキストを読むことも大事なのですが、短答財務理論は問題集ベースのアウトプットによる学習方法が良かったと思っています。
管理理論は、ひっかけポイントを意識しながら、テキストベースで勉強をしました。
監査論は、とにかくテキストを読み込み、知識の漏れが無いようにしていました。
企業法も同様で、テキストを読み込み、知識の漏れが無いようにしました。
全体としては、会計学計算と財務理論がアウトプット中心の勉強で、その他がインプット中心の勉強となりました。
日商簿記1級を取得してから会計士試験の勉強を始めたので、比率としては「会計学が2割:監査論が4割:企業法が4割」となるようにしていました。
とくに細かい計画は立てず、時間を測って、勉強時間がバランスよくなるようにしていました。
細かい計画を立てなかったのは、計画が達成出来なかったときに総崩れになって、メンタル面に悪い影響を与えるからです。
論文式対策
1回目の受験が「ごっぱち」だったので、租税法と経営学の勉強をとにかくやりました。
その結果、企業法が全然出来なくて、痛い目にあったのですが、会計学の免除が取れました。
2回目の受験は、会計学が免除だったので、基本的にどの期間であっても、勉強時間の割合が均等になるように、時間を測って勉強をしていました。
具体的には各科目2時間を目安に、調子いい時は、各科目2時間やった後に追加で勉強をしました。
調子がよくないときは、各科目の勉強時間を減らして、無理やり1日で全科目触れるようにしました。
私は理論が苦手だったので、初期の段階でも理論を割と重点的に勉強しました。
なので、計算をやりこむ時期であっても、監査論や企業法も、答練の範囲に合わせて、暗記を頑張った記憶があります。
何が合格の決め手になったのか
合格の決め手になったのは、予備校を変えた時だと思っています。
私はCPA会計学院に移籍する前に、短答式試験に3回落ちました。
しかも初回は0.4%足らずで、その後も2%足らずなど、惜しい結果でした。
短答式試験に落ち続け、予備校の教材を信じられなくなりました。
教材を信じられなくなると、「この教材で勉強していても合格出来ないのではないか」という不安に押しつぶされそうになります。
私はそれでうつ病と適応障害になりました。
医師からは、「もう勉強をしない方がいい」と言われ、一時期は合格を諦めようと思ったこともあります。
大学3年生の5月短答に落ちた時に、一度勉強から距離を置きました。
その時に、いろんな人と話をする機会があり、私は、教材を信じられる予備校で心機一転、勉強を再開することにしました。
そして、理解を重視していて、合格者数での実績も出しているCPA会計学院の上級者コースで勉強を再開しました。
それから、とくにテキストベースの学習が捗るようになりました。
短答式試験対策においては、監査論と企業法の点数が伸びました。
論文式試験対策も、講義やテキストにとくに不満を感じることはありませんでした。
「ちゃんと学習時間を確保して、答練を受講して定期的に復習できれば、絶対私でも合格できるようになるな」と信じることができました。
実際にそれで、ある程度の偏差値をとって合格できました。
つまり、私の合格の決め手は、予備校を変更したことだったと言えます。
モチベーションの保ち方とマイルール
私のモチベーションの保ち方は、無理をしないことと、休みを設けることです。
なので、マイルールとして、疲れて勉強できないと思ったら、無理をせず帰宅し、早めに寝て、次の日に頑張るようにしていました。
また、月曜日を毎週offにして、リフレッシュする日を設けていました。
受験生へ一言
勉強の前にまず健康が一番です。メンタル面含めて健康でなければ、勉強どころではないと思っています。
実際に私がそうでした。
勉強時間なんて一秒でも長い方がいいと思いがちですが、健康を害してまで勉強をする必要はありません。
そんな無理をしていると、いつか必ず体調を崩す日が来て、休養に長い時間をとられることになるので、それは長い目で見て非効率といえます。
もし今不健康であるならば、不健康になっている原因と向き合ってほしいです。
そこの問題を解決してから勉強をしても大丈夫です。
どうしても長時間の勉強や、結果が点数に表れないときのストレスで体調を崩しがちですが、例えば点数が取れないという問題に対して出来ることは、勉強をすることしかないので、過度に落ち込まずに淡々と勉強をして、メンタルを安定させた方がいいです。
そうやってメンタルを安定させて正しい勉強を続けられれば合格できる試験だと思うので、健康を第一に、メンタルを安定させて勉強を頑張ってください。
応援しています。
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