【編集部より】
明けましておめでとうございます!2025年は絶対合格を勝ち取りたい!という受験生に向けて、パワフルに活躍する先輩から、気合注入メッセージをいただきました。
プロダンサー×税理士の兼業!
会計人コースwebの読者の皆様、あけましておめでとうございます。
はじめまして、踊る税理士の池田奈智と申します。
このたび、中央経済社さんよりお話を頂きまして、体育会系(ダンサー)×受験生応援というテーマでメッセージをしたためさせていただきます。
私は縁があって税理士とプロダンサーを兼業しています。
詳しくは、同じく中央経済社さんの『税務弘報』2024/10月号の特集“税理士の第二の刃” にて、ダンサー×税理士という生き方を寄稿しておりますので、ぜひご一読いただければ幸いです。
ダンスでも試験でも大事なのは練習を重ねて自信を持つこと
さて、ダンサー目線での税理士受験ですが、最終的には自信を持つということが大切なのではないかと思います。
私はダンスでコンペに出場していますが、審査員のコメントが公表される際に、「××番の選手はよくリハーサルされていますね」もしくは「リハーサルが足りていないように見えます」といったコメントが出ることがあります。
この”リハーサル”とは、すなわち練習のことですが、練習の結果、自信を持って踊れているか、ということが評価のポイントになることがよくあり、その結果として予選の通過(落選)という結果を招くことも多くあります。審査員やお客様に自分のダンスをどう伝えるか、ということを意識しつつ、技術を向上させながら何度も振付を繰り返して練習することにより、踊りのインプットを充分に行ったうえで、お客様や審査員へのアピール(アウトプット)につなげます。
振り返ればダンスを長くやってきたので、繁忙期などの練習が少ない中でも魅せるワザも多少は身につけましたが、やはり自信を持って踊れるのはたくさん練習して振付が体に沁み込んでいるときです。
また、よく練習しているときでも、当日の会場入りの後に復習を怠ると、「あれ?いつもはここでトチらないのに…」という、思ってもみないミスをすることもあります。練習禁止のコンペ会場もありますが、曲を聴いてイメージトレーニングをするだけで違ってきます。
私も試験の際は、開始直前まで理論をまわしていました。理論一周に数日かかる科目の場合は、どの理論を試験当日に持ってくるか、などと、直前の答練を本番に見立ててスケジュールを組んだりしたものです。試験当日はヤマが当たるというほどではありませんが、何度も繰り返し読みこんだ理論が出題され、無事合格することができました。
受験生の皆様、今の頑張りが必ず本番で生きると思います。自分を信じて引き続き学習(ダンスでいうところのリハーサル)を重ねてくださいませ。
点数が伸びない人におすすめのイラストを使ったイメージ学習
また、諸般の事情で会計人を目指すことを決めたものの、どうにも性に合わなくて点数が伸びない、という方もいらっしゃるかと思います。
私も大学受験までは文系で(歴史系と国語が得意でした)、大学に入ってからはダンスばかりしていたので、税理士を志すことにしたものの、どう勉強しても特に理論が頭に入らず、最初は平均点前後でした。
上位10%に入らないと税理士は受からないので、相当焦って理論を何度も読んだり、赤マーカーと緑フィルムで単語を隠してみたり(大学受験はこれで乗り切りました)、PCで打ち込んでみたり、替え歌を作ってみたりといろいろな方法を試したものの、いっこうに頭に入りません。
ある日、イラストレーターになった友人が授業をマンガ風にまとめていたことを思い出し、それを真似るように理論マスターをマンガ風にまとめ始めました。
2次元の画像は脳裏に残るタイプだったので、最終的には理論マスターをすべてマンガに描きあげ、怪しげなコピー用紙をめくりながらブツブツと理論をまわしていったのですが、ほぼ100%に近い確率で理論を暗記できていたので、無事合格することができました。
もしも、なかなか勉強が性に合わずに実力が発揮できないという方は、このような「人とは異なる勉強法」もアリだと思います。
完全自己流で恐縮ですが、どういうマンガを描いていたかが気になる方は「イメージ学習 池田奈智」で検索してみてください。
選手会のブログに少しアップしています。
おわりに
最後に。
会計人を志す(会計人でのスキルアップを志す)皆様、2025年の合格を心から応援しています。
終われば(お仕事は忙しいかもしれませんが)好きなことができます!
私も受験時代はダンスをかなりセーブしましたが、終わってからは両立にヒーヒー言いながらも楽しく踊っております。
皆様が充実した会計人(×〇〇〇)ライフを送れますように。
プロフィール
池田奈智(いけだ・なち)
愛媛県松山市出身。愛媛県立松山東高等学校卒業。筑波大学第一学群人文学類考古学専攻卒業。競技ダンスに出会ったのは大学時代のサークル活動にて。
2006年税理士試験最終科目合格、2007年より千代田区の税理士法人にフルタイムで勤務しつつ、2009年にダンスのプロ競技会デビュー、2012年社交ダンス教師資格取得。2013年税理士事務所独立開業、税理士とプロダンサーの2足草鞋を続けながら現在に至る。
主な戦績は2018年統一全日本シニアラテンアメリカン選手権 準優勝など。