<連載5>税理士試験・会計士試験・簿記検定 重要論点「負債」集中ゼミ(第33回)ー復習:負債、引当金・偶発債務

集中ゼミ

穂坂 治宏(税理士)

「負債」の学習お疲れ様でした。
ここでは負債、引当金・偶発債務について復習していきましょう!(全9問)

Q1 負債とは,過去の取引または事象の結果として,報告主体が支配している経済的資源を放棄もしくは引き渡す( ① ),またはその同等物である。★★

A
① 義務
*概フレ 第3章5

Q2 引当金は,適正な( ① )を行うため,将来の特定の費用や損失を当期に計上する際に設定される( ② )項目である。★★★

A
① 期間損益計算
② 貸方
*企原 注18

Q3 企業会計原則に規定する引当金の設定要件を4つあげよ。★★★

・( ① )の特定の費用または損失であること。
・その発生が当期( ② )の事象に起因すること。
・発生の( ③ )が高いこと。
・その金額を合理的に( ④ )ことができること。

A
① 将来
② 以前
③ 可能性
④ 見積る
*企原 注18

Q4 引当金には,資産の部に記載し,資産から控除する形式で記載する( ① )性引当金と負債の部に記載する( ② )性引当金がある。

A
① 評価
② 負債

Q5 引当金は,繰入額が費用とされる( ① )性引当金,損失とされる( ② )性引当金に区分される。★

A
① 費用
② 損失

Q6 将来における修繕の必要性は,法律上の( ① )ではないが,期間損益計算の適正化の見地から費用を計上する際の貸方項目として負債に該当する。★★

A

① 義務
*資産除去債務基準25

Q7 引当金も積立金も将来の支出に備える不特定資産の( ① )を意味する貸方項目である点が共通する。引当金損益計算の結果として生じるが,積立金剰余金の( ② )で生じる点が異なる。★

A
① 留保
② 処分

Q8 未払費用は継続的な役務提供契約に係るものであり,契約により( ① )した対価を基礎に計算するが,引当金は契約を前提とせず,見積りによる支出額を合理的に( ② )計上する点が異なる。★★

A
① 確定
② 見積

Q9 偶発債務が現実の債務となって損失をもたらす可能性が高く,かつ,その損失金額を合理的に見積ることができる場合は,( ① )を設定し,これが認められない場合は,偶発債務の内容を( ② )する。★★

A
① 引当金
② 注記

〈執筆者紹介〉
穂坂 治宏
(ほさか・はるひろ)
税理士試験の簿記論と財務諸表論の受験指導をしている税理士。ネットスクールで簿財(標準)を担当。本誌「会計人コースWEB」への執筆も多数。著書に『ど素人でもわかる簿記・経理の本』(翔泳社)などがある。

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「資産の評価は原価か、時価か-混合測定という考え方」「リサイクリングは何がわかりにくいのか?」など、受験生が理解しにくい論点などの解説が掲載されています。

*本連載は、会計人コース2020年6月号付録「スリー・ステップ式財表理論パーフェクトNavi2020」の一部を再構成したものです。


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