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矢野未歩 (30代)
【受験情報】
学習スタイル:TAC通信
合格科目と合格年、受験回数:簿記論(R3合格、 2回)/財務諸表論(R3合格、1回)/相続税法(R4 合格、1回)/所得税法(R5合格、1回)/住民税(R6合格、1回)
▶トップ画像は1位の答案
出産後に税理士試験に挑戦を開始
30代で出産してから税理士試験の受験を決めました。
新卒〜出産まではずっと接客業に携わっていたのですが、「専門的な知識を身に付けて、子育てしながらも長期的に仕事がしたい」という思いがありました。
ちょうど料理人の夫が飲食店を開業したのをきっかけに、簿記3級を取得していました。
元々知識欲が強く、資格の勉強も好きだったので、税理士試験に挑戦してみることにしました。
具体的な学習方法や学習計画
手帳やアプリでのスケジュール管理も試しましたが、どれも続きませんでした。
最終的に、以下のマイルールを定めて、残りの時間はその日やりたい勉強をやっていました。
・講義は配信日の朝に視聴する
・講義を受けてすぐ、解説を見ながらでも良いのでトレーニングを1周する
・翌日にまたトレーニングを1周する
・3日空けて、1週間空けて…とトレーニングをまわす間隔を長くしていく(間違えた問題だけでもOK)
・理論暗記や計算論点の復習はすきま時間・ながら時間で進める
・理論暗記は資格学校の暗記スケジュールに+αして、前倒しでどんどん進める
上記のスケジュールをこなしていると、あっという間に1週間が経ちます。
細かく決めない方がストレスも溜まらず私には合っていたと思います。
トレーニングや理論暗記の進捗管理も、目次ページに正の字を付けたりして、一元管理する方法に落ち着きました。
両立の方法
仕事、自営手伝い、子供2人のワンオペ育児がある中での試験勉強だったので、勉強時間の確保が最重要課題でした。
心がけていたことは2つあります。
早朝に起きて勉強する
1つ目は、早朝に起きて勉強時間を確保することです。
夜は子供達と一緒に21時に寝て、早朝3時半に起きるようにしていました。
早起きを続けられたのは、Xの存在が大きいです。
起床してすぐに”勉強開始します”とツイートするだけなのですが、リアクションが付くのが嬉しくて励みになりました。
一晩寝て頭がリセットされた状態での早朝勉強はとてもはかどります!
すきま時間とながら時間の徹底活用
2つ目は、すきま時間とながら時間の徹底活用です。
机に向かえる時間は限られていても、1日のうちにすきま時間・ながら時間はかなりあり、1分1秒でも多く勉強することを心がけました。
例えば、家中に理論を貼りまくっていつでも見られるようにして、1フレーズでも覚えたり、覚えた理論の忘れ防止に活用していました。
あとはボイスレコーダーに自分の声で理論を録音したものも、日々聴いていました。
歩きながらでも勉強できますし、疲れている時でも聴くだけなら負担なくできるのでオススメです。
計算論点の復習もすきま時間に行っていました。
TACのポイントチェック(計算の論点をまとめた持ち運びサイズの復習教材)の目次を7区分に分けて1週間で1回転できるようにし、通勤時間などを中心に見る時間を作り、ぐるぐるまわしていました。
間違いノートも別途作ることはせずに、間違えた箇所をポイントチェックの該当論点のページにメモ書きしたり、TAC講師のレジュメをポイントチェックにも貼ったりして情報を一元化するようにしていました。
一元化した結果、財務諸表論のポイントチェックは本来の2倍以上の厚さになりました(笑)
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机に向かえるなら手を使って勉強、すきま時間やながら時間があれば目や耳を使って勉強という風に、四六時中、呼吸するように勉強を生活に取り入れるようにしていました。
なので、勉強時間はちゃんと計ったこと(計れたこと)がないです。
すきま時間・ながら時間については、かなり有効活用できたという自負があります。
受験生時代は趣味の時間はほぼ取れませんでしたが、勉強を趣味と位置付けて、「勉強は趣味。趣味だから楽しい。」と自分に暗示を掛けつつ、楽しみながら勉強することを心がけていました。
モチベーションの保ち方
最初に簿記論を受けた年に数点足りずに落ちてしまったのが、とてもショックで悔しくて。
「ギリギリで受かる学力ではダメだ。ぶっちぎりで受かる学力を身につけよう!」と心に誓い、それからは毎年『TACの全国模試で全国1位を取ること』を目標に掲げていました。
結果として全国1位は取れなくても、本試験に合格できれば良いんです。
ただ、全国1位を目指して猛勉強すれば全国50位くらいは取れるかもしれなくて、全国50位が取れれば、確実に本試験合格レベルの学力がついているはずです。(分母である受験者数にもよりますが)
具体的かつハイレベルな長期目標を掲げて、それに向かって頑張るということが大事だと思います。
そして毎年、6月の全国模試を本試験だと思って学習を進めて、理論もAランク・Bランクはほぼ全国模試までに仕上げていました。
“合格”としか分からない本試験と違い、全国模試は全国の受験生の中での立ち位置を明確に知ることができるので、ぜひ目標設定やモチベーションアップに全国模試を活用されることをオススメします。
6月の全国模試で良い成績が取れるととても気分が良く、7月からの超直前期を良いテンションで過ごせます(笑)
実は財務諸表論の全国模試で実際に1位をとることができました。
本当にとても嬉しくて、最高の経験となりました。
その時の成績表を勉強机の前に飾って毎日眺めては「財表で1位取れたんだから、まだ頑張れる!」と励みにしていました。
日常的には、美味しいおやつを用意したり、お気に入りのカフェで勉強したりと、好きなものと勉強を組み合わせて気分転換するようにしていました。
最後に
税理士試験は、学習すれば必ず成果の出る試験だと思います。
勉強時間がうまく取れなくても、モチベーションが上がらなくても、とにかく歩みを止めずに毎日少しでも積み上げていけば、その努力は必ず成績にあらわれます。
これから受験される方に、何か一つでも参考になることがありましたら幸いです。
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