【会計士合格体験記】使えるものは全部使う&与えられた環境の中で120%に&常に乗り越える!の3つを心がけて試験突破‼


ぽきち
(21歳、九州大学3年)

<受験情報>
学習スタイル:資格の大原(一部、CPA会計学院の単科を利用)
受験歴:短答式(令和4年12月)→論文式(令和5年8月)
▶︎トップ画像は絵馬(本人提供)

会計士試験はムズかしい・・・

会計士試験はムズかしいです。
誰がなんと言おうとこれだけは間違いありません。
合格率は10%を下回り、勉強期間はどんなに短くても1年半以上かかり、合格者は高学歴の人が多い。
特にまだ試験の全範囲を学習し終えていない人やなかなか合格に届かない人にとっては、果てしなく遠い道だと感じていると思います。
私もそう感じた一人でした。

特に学習を始めた頃は成績が本当に平凡で、残念ながら日商簿記2級も1級も落ちた経験があります。
しかし私は、最終的に短答式を395点、論文式を2桁順位にて、両方とも一発合格しました。
なぜこれほどよい成績をとれるようになったのか、明確な要因は私にもわかりません。

ですが、私はこの長かった受験期間を通じて、ずっと意識していたことや、大事だと感じたこと、合格者とそうではない者の違いなど、多くのものを感じ学びました。

「使えるものは全部使う」「与えられた環境の中で練って120%にすればいい」「常に乗り越える

まずは、この名言(迷言)らしい言葉から具体的にお話します。
残念ながらこの言葉は別に誰か歴史上の人物が言ったものでも有名人のものでもありません。
私が考案し、受験期間である1年10ヵ月間ずっと机に貼っていた、私の受験生活における心構えみたいなものです。

「自分の今ある環境は最高峰というわけではないし、もっとこうなってほしいという欲望もある。でも、決して最悪というわけではない。だから、自分の今ある武器や手段を使えるだけ使って、自分で実現可能な最高な環境を創り、常に自分を成長させよう」という意味を込めています。

「最高の環境」とは何でしょうか?
「365日24時間勉強に充てられる」「実家が太い」など候補は考えられますが、365日24時間勉強に充てられる専念生だけが合格しているわけではないですし、お金持ちだけが合格する試験でもありません。

きっと「この環境で良かった」と“自分なりに”満足できることが大事なのだと私は思っています。
なので、自分の与えられたものをできる限り利用して、最高の環境を創る努力をしてきました。
そして、その環境を創ろうとしている自分を励まし、褒めてあげるようにしました。
そうすることで、ただ他人をうらやましがるだけの虚しい受験生活はなくなり、心も豊かになると思います。

やはり「計算」が合格に直結する!

次に実践的なお話をします。

公認会計士試験の科目は多数ありますが、それを大きく2つに分けると「計算」と「理論」です。
点数の割合的には理論の方が短答式も論文式も多く占め、理論は時間さえ割けば点数は上がりやすいので理論に時間をかけがちです。
私も短答式4ヵ月前の8月まではそう信じていました。
ですが、公認会計士試験への合格、特に一発合格には「計算」を得意にすることが必須なのです。

私も8月まで計算がソコソコでも、理論で押し切れば合格できると信じていました。
それは、やってもやってもなかなか計算力が伸びない自分に対する逃げであることは後々気づくのですが、その意識が変わったきっかけとして、9月に担当講師から「計算が命」と説教されたことにあります。

「とりあえずやってみなさい」と言われたので、半分ヤケクソで財務計算と管理計算の日々の勉強量を2倍に増やしました。
すると、みるみるうちに短答式の点数が伸び始め、1ヵ月で管理会計の点数が20点、1ヵ月半後には財務会計の点数が60点も急激に伸びました。その効果もあり、短答式は無事余裕を持って合格でき、論文式も会計学では偏差値64をとりました(会計学の順位30位台)。

周りの受験生を見ていても、やはり計算が得意な人は全体的に成績もよく、合格率も高いです。
逆に計算が不得意なのを理論でカバーして会計士試験に合格したという人はあまり聞きません。

実は私の知り合いに2人ほどそのような人はいたのですが、一人は毎日12時間勉強していた努力の鬼であり、もう一人は資格の大原の企業法テストで6回連続100点を叩き出した非凡な才能の持ち主です。
そのようなバケモノじみた人でない限り、計算が苦手のまま公認会計士試験に合格するのは至難の業ではないかと思います。

では、どうすれば計算がのびるのでしょうか。
必要なものは「理論との結びつき」「演習量」です。

まず「理論との結びつき」が出来たかどうかを確かめる方法として、「人に論理的に説明できるか」が大事です。
たとえば、自分より成績が良くないけどかわいい女の子/かっこいい男の子に論点を質問されたときに、その人に喜ばれるような説明できるかをシミュレーションするとよいかもしれません(笑)。

次に「演習量」に関しては、各予備校で回転用教材とされている演習を3周するようにしました。
会計学と租税法は繰り返し解くことで成績が上がるという少し珍しい科目です。いくら「理論との結びつき」ができていても演習量が足りなければ成績は伸びません。
「理論との結びつき」と「演習量」を着実に実行すれば絶対に計算は伸びるハズです。

後悔・失敗談①—予備校選択問題

多くの受験生が迷う予備校選びについては、私の読みが外れ、結果として受験する年には勢力図が大きく変わりましたが、教材や施設を十分に使い、計算力や租税法においてはとても実力がつけられました。

おそらく受験生の中には所属している予備校に不満を感じている人は一定数いると思います。
そんなに嫌であれば移籍を考えるようにはなるのですが、しかし実際のところ、大半の人は経済的・心理的負担が原因で移籍しないと思います。
それぞれの予備校にはそれぞれの強みがあるはずですから、移籍しないのであれば、割り切って、その予備校でどのように振る舞えば成績が伸びるのかを考え続けるとよいのではないでしょうか。

後悔・失敗談②—日商2級までしっかり勉強しておくべき

私は日商簿記3級の勉強もほぼしないまま公認会計士試験に飛び込んだのですが、2級まではしっかり勉強すべきだったと後悔しています。

おかげではじめはものすごく出遅れ、非常に大変な思いをしました。
ですが、周りを見ていると、「簿記2級を合格できたから公認会計士も余裕で受かると思っていた」というような過年度生も多数見られるので、結果として「出遅れた」という悔しさをモチベーションにして猛勉強でき、一発で受かった私は幸運だったのかなと感じています。
大切なのは、今何をすべきか、1ヵ月後、3ヵ月後、半年後どうなっているべきかであると思います。

ちなみに、私は日商簿記2級、1級ともに落ちていますが、1級は論文式試験2ヵ月前に受験して落ちています。
短答式で財務・管理共に得点率85%を超えていたので、落ちることはないだろうと思ったのですが、まさかの不合格…。
通常は短答式試験に受かる実力があれば落ちる心配はほとんどないと思うのですが、この不合格の衝撃のおかげで合格発表の2週間後にあった論文式試験本番に対して気合いが入ったので結果オーライでした。しかし、やはり勝負の世界は怖いなと感じた瞬間でした(受験料も飛んでいきましたし…)。

他にも私は受験時代、多くの失敗をしてきましたが、その多くは他のことでカバーをしたり、その失敗をモチベーションにして勉強に励んだりと、そのほとんどを「失敗」や「後悔」の2文字で終わらせておらず、必ず未来につなげています
私は講師のアドバイスを聞かずに失敗していることが多いのですが、同様に皆さんの中にも予備校の先生やSNSで講師・合格者が言っていることに懐疑的な意見を持っている人は多いと思います。
私のこの体験記の内容にも疑問を持っている人も多くいるでしょう。私はそれで構わないと思います。

大事なのは、自分で考え、疑問を持ち、ときには人からの意見も受け入れ、自分なりの意見を持ち、そして挑むことです。
未知の世界が多い会計士試験で失敗がない人はいません。
その失敗をいち早く気づき改善、もしくは次の挑戦への糧と出来るかが大事だと思います。

長期戦をどう乗り越えるか?

この試験には才能や努力も必要かとは思いますが、それ以上に「メンタル」が大切です。
人の心は弱いので、ネガティブな考えを持つとすぐ連鎖しますし、ラクしたい・遊びたいと考えるとすぐに流されてしまいます。
私は人よりもポジティブシンキングができる自信がありますし、ストレス耐性も強く、本番にも強いほうです。
多分そういう人は普段の何気ない生活からそのような思考で生きているので、それを共有したく、今回は私の思考回路を前面に押し出したような体験記にまとめました。

最後に1つだけ。
皆さんは受験生活が「つらい」と思いますか?
勉強が小さい頃からの趣味という人でない限り、つらくないという人はいないでしょう。
将来のため、自分のプライドのため、成長欲を満たすため、つらいと感じながらも頑張り続けている人は多いはずです。
でも、我慢くらべのためだけの勉強って少し悲しくないですか?

せっかくなら、なにか「きついけど楽しい」と感じながら勉強してほしいと願っています。
私は、勉強期間中「この試験に挑戦してよかった」と何度も思いました。
なぜなら、成人して大人になった今、こんなに1つのことに全力で打ち込めることなんてもうないと感じていたからです。

また、失ったものも多かったですが、それ以上に手に入れたものもたくさんありました。
例えば友達。
大学で関わっていた8割の人とは関わらなくなりましたが、それ以上に優しくて頼もしい友達(受験仲間)がたくさんできました。

会計士試験は「長期戦」です。
まずはどうしたらこの期間が充実した勉強生活になるのかを考え続けてください。
そして、自分を大事にしてください。
どんなことがあっても決して自分を嫌いになってはいけません。
さらに自分が大切だと思う人も大事にしてください。
きっと今頑張れているのは自分一人だけの力だけではないからです。

試練の先にある、喜びや嬉し涙よりも尊くかけがえのないものを読者の皆様がつかみ取れることを祈っております。
お読みいただきありがとうございました。

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