【会計士合格体験記】二度の短答式不合格から会計大学院への進学を決意。より本質的な学びにより論文式まで一気に突破!


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(22歳、早稲田大学大学院会計研究科1年)

<受験情報>
学習スタイル:CPA会計学院(通信)
受験歴:短答式(令和4年12月)→論文式(令和5年8月)
▶︎トップ画像は普段勉強していた大学の図書館(本人提供)

二度の不合格を経て、会計大学院という選択

公認会計士試験の学習を開始したのは大学1年生の時です。元々、高校の商業科に在籍し、将来は公認会計士になりたいという夢を抱いていたものの、高校生時代は日商簿記2級までの取得に終わりました。

はじめは、「ついに自分の夢を叶える勉強をスタートできた」という感覚で毎日の勉強が楽しかったのですが、現実はそう簡単ではありませんでした。

初めて受けた短答式試験で、自分の中では過去最高得点を取ったものの合格ラインに3%及ばず不合格。そして、次に受けた短答式試験も点数は伸びたものの、またも3%及ばず不合格。本当に悔しかったです。

12月と5月に行われる2回の短答式試験のどちらかに受からなければ、その年の8月に行われる論文式試験には進めません。この時点で大学3年生になっていたため、周りには就活を始める学生も少しずつ現れていました。

進路について考えることもありましたが、はじめて抱いた大きな夢を諦めたくはありません。そこで、選択肢にあがったのが現在在籍している大学院の会計研究科という進路でした。

短答式試験には落ちたものの、幸い、会計の勉強は嫌いではなく、むしろ試験勉強という枠に囚われない学習への興味は強くもっていました。また、過去2回の短答式試験の敗因として、文字面を追うだけの表面的なパターン学習によることが多く、本質的な理解が伴っていないことがありました。そのため、大学院の会計研究科という場所で、より高度な会計を学ぶ意義と意欲は十分ありました。

結果、大学院での学びは今まで点として身につけてきた知識を線で結び、より体系化された理解につながったと感じています。加えて、試験よりも深い会計の背景やより実践的な会計に触れることで、会計に対するさらなる興味にもつながり、同じ志を持つ仲間もでき、最終的な論文式試験の合格に大きく寄与することとなりました。

予備校の移籍について

短答式試験に落ちてしまった当時は、合格時とは別の予備校に通っており、予備校の継続についても考える必要がありました。

移籍と聞くと、「慣れない先生の授業や教材に時間がかかり、あまり現実的ではない」という意見も多く見受けられますが、私はこれには否定的です。なぜなら、同じ公認会計士試験を目指すための授業で、同じ基準に準拠して作られた教材であるにもかかわらず、教え方や書き方が異なるだけでわからなくなるのであれば、それこそ本質的な理解ができていないという何よりの証拠だからです。

これを踏まえて心機一転、現在のCPA会計学院に移籍し、その後の成績は右肩あがりでした。解けるがゆえに理解していると思い込んでいた論点も、表現が変わると戸惑ってしまいます。新しい授業と新しい教材は、狙い通り、多くの新たな発見をもたらしました。

そのおかげで苦手な部分を容易に洗い出すことができ、実力がどんどん伸びていきました。決して、以前の予備校に問題があったわけではありませんが、異なる表現で解説された1つの論点について、「本質的に言いたいことは何であるか」を理解しようと意識して勉強に臨めるようになることが重要であると感じています。

私の場合、移籍を通してこれに気づくことができましたが、移籍を推奨したいという意図ではなく、興味があるのであれば億劫になる必要はないということを伝えたいと思います。

モチベーションの保ち方

私の受験生時代のモチベーションを保つ方法は、もっぱら合格した後のことを考えるということでした。

「合格発表日に合格の結果を見る自分」と「不合格の結果を見る自分」を想像すると、ありきたりかもしれませんが、未来の自分に背中を押されて勉強に打ち込むことができました。また、合格後に歩みたいキャリアを想像してみることや、監査法人のオフィスを見に行き、そこで働く自分を想像したこともありました。

方法は何であれ、「公認会計士試験を受けよう」と決意した受験生は、公認会計士の資格を持った自分自身に何らかの価値や憧れを抱いたからこそ挑戦していると思います。そんな合格後の自分を想像して、日々の勉強のモチベーションにし、駆け抜けていくことを願っています。

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