【編集部より】
さる6月30日(金)、東京・丸の内にある丸の内二重橋ビルにて、日商検定試験の最優秀合格者表彰式が行われました。そこで、第161回検定(2022年6月実施)および第162回検定(2022年11月実施)の簿記1級最優秀合格者に受験のきっかけや勉強法をインタビューしました。
今回は、現在、12月に実施される公認会計士試験短答式試験に向けて受験勉強中という、第162回検定最優秀合格者の池田 颯さん(19歳・岐阜県在住)です。
大学入学後、簿記1級の学習を始め、11月検定で最優秀合格!
Q 池田さんは現在、大学何年生ですか。
現在は岐阜県にある朝日大学2年生で、会計研究部に所属して公認会計士を目指して勉強をしています。
出身は、長崎県の佐世保商業高校で、高校3年生の時に簿記の先生から「公認会計士」という職業の話を聞き、結構熱く語ってくださったことが印象に残り目指すことにしました。
高校では運動部に所属し、学校の授業でしか簿記を学んでこなかったのですが、その時間だけでも自分には簿記が合っていて、好きな科目として感じられる唯一の科目でした。
そして、簿記を学ぶからには、最高峰である公認会計士になって、その力で企業を助けられる人になりたいと考えて、朝日大学への進学を決めました。
簿記1級の勉強を始めて感じたこと
Q 簿記1級の勉強は大学に入ってから始めたとのことですが、それまでの簿記の勉強とはどんな点で違いを感じられましたか。
簿記2級を受験したときは、高校の授業でしか簿記の勉強をしていなかったので、基本的には受け身の姿勢でした。一方で、簿記1級を受験するにあたっては、自分からもっと積極的に学ぶ姿勢がないと太刀打ちできないと思いました。
やはり出題範囲も多いですし、そんな浅い知識では通用しないので、わからないところは自分から積極的に先生に質問に行くなどすることが大事だと感じました。
朝日大学の会計研究部には、先生はもちろん、スタッフとして会計士合格者の方がいるため、いつでも質問や相談ができる体制になっているのでとても助けられました。部員同士でも切磋琢磨しているので、勉強に対するモチベーションが皆高く、今回は「日商簿記-1(ボキワン)グランプリ」で私も所属する4名のチームで第1位となることができました。
Q 特に簿記1級と2級のレベルの差についてはどのように感じられましたか。
高校で簿記2級を勉強していたときに、先生から、例えとして「2級と1級は建物の1階と10階くらい違うよ」と聞いていました。実際に簿記1級の勉強を始めてからも、やはり先生が仰っていたくらい差があるなと感じました。
簿記1級の勉強は、基本的には朝7時、8時から始めて、検定の直前期には22時頃まで大学に残って勉強していました。大学の授業以外の時間は簿記の勉強に集中していました。
専門学校などは利用せずに、朝日大学の会計研究部だけで皆も一緒に勉強しています。
会計研究部では、1週間に1回本試験形式の模試が実施されるので、その問題を活用したり、過去問を利用したりしながら問題演習に取り組んでいました。
12月短答式試験を目指して勉強中!
Q 現在は公認会計士試験の受験を目指して勉強中とお聞きしましたが、受験の状況について教えて頂けますか。
まだ一度も受験したことはなくて、今年の12月短答式試験を目指して今、勉強中です。会計研究部の先生方のサポートを受けて頑張っています。
簿記1級の受験は、公認会計士試験の受験と並行してというよりも、ステップアップとして、簿記3級、2級、1級と合格して、公認会計士試験の受験を始めました。
公認会計士試験の勉強をしている中でも、1級の内容が多く出てくるので、確認をしながら会計の力をより高めることに努めています。
公認会計士試験は、簿記1級と比べると科目も増えて範囲も広くなるので、自分でもっと学習計画を立てて取り組まないと、何から手をつけてよいかわからなくなるなと思うので、その点を意識して勉強をしています。
-本日はありがとうございました!
第161回検定最優秀合格者の桜井大輝さん(25歳・長野県在住)へのインタビュー記事は、コチラからご覧いただけます。