【他資格から学ぶヒント】宅建カリスマ講師・吉野先生×中学生合格者りおさん(後編)


<編集部より>
会計人コースWebでは、会計士・税理士・簿記検定を中心に勉強法を取り上げていますが、「どんなやり方が自分に合っているの?」とまだまだ模索中の人も多いハズ。
そこで、今回は「他資格から勉強法のヒントを学ぼう」ということで、宅建試験の超人気講師・吉野哲慎先生(吉野塾代表・写真)と令和4年度宅建士試験になんと公立中学に在学中の14歳(中学2年生)で合格したりおさんに対談をしていただきました。りおさんは、吉野塾のパーフェクト合格コースや直前必勝講座等を受講し、42点で合格されました。
前編では、中学生で宅建試験にチャレンジした理由と実践したアクティブ・リコールについて聞きました。後編では、彼女が工夫した勉強法とこれからのことについて聞いています。(前編はこちらから・吉野塾でのインタビューの様子

上手く音楽を使う

吉野先生 ほかにもいろいろ勉強法を工夫されていたと聞きました。

りおさん 勉強するにあたって五感のどこを使うかという話がありますが、私は目より耳が優位なんです。だから、よく部屋の中を歩きながら音読していました。運動にもなりますし(笑)。

あと、音楽を聴きながら勉強してはダメと言われますが、上手く活用するようにしていました。基本的には聴いていないのですが、どうしても乗り気がしない場合など、重低音のロックの曲などを聴いたりしていました。

また、YouTube等から勉強BGMを探して聴くこともあります。小さい音でかけておくと、集中すると聞こえないんです。ふと気づいたときに「流れていたんだ」と。

もちろん、雑音があるところでもいいですが、どうしてもいろいろな情報が入ってきて脳に負荷がかかってしまいます。

勉強する時間帯

吉野先生 勉強は時間を決めてやっていた?

りおさん 5分10分でもいいからやるようにしました。

逆に、勉強したら5分休む、10分休むもいいです。定期テストの勉強をしているときに探したYouTubeでも、「疲れたと思ったら休む」という勉強法をおすすめしていました。

吉野先生 時間帯は?

りおさん 教科によって勉強する時間帯を変えています。暗記なら寝る前。頭を使う問題は朝が適していると思います。暗記はスキマ時間と寝る前にやると比較的身につくなと思いました。

吉野先生 たしかに脳科学でもそれは実証されていますね。

スマホのパスワードを50~100桁に!

吉野先生 大人でも、遊びの誘惑を断ち切って勉強するのは大変です。誘惑はどうやって断ち切ってきましたか。

りおさん 全然負けていました。10月入って、時間がないことに愕然として。そうなってから誘惑を断ち切れたという感じ。スマホも持っているし、漫画や本も沢山家にあるので…。

吉野先生 とてもしっかりしているので、普通な感じで安心しますね(笑)

りおさん 誘惑対策としてスマホのパスワードを50~100桁にしています。仕事の関係でスマホを使う大人にはおすすめできませんが!

吉野先生 100桁!どんな数字を?

りおさん 宅建試験後になりますが、今やっているのは円周率です。周りの人にも自慢できるしおすすめです。何回も間違えているうちに覚えられました。

吉野先生 まさにアクティブリコールですね。

暗記したい数字をスマホの壁紙にする

りおさん スマホの壁紙を覚えたい数字にするのもおすすめです。あえて思い出すために何の事柄かは書かずにおきます。すると、「この数字はなんだっけ?」と思い出すのが習慣となります。結構楽しくて。円周率100桁覚えるよりも実用的です(笑)。

吉野先生 まず、答えが書いてあって、答えから記憶を想起するんですね。

りおさん 想起回数が多いほうが覚えられます。「あれなんだっけ」と想起して、教科書をひらくというのを繰り返すうちに覚えられます。

吉野先生 弱点に頻繁に触れられてよいですね。

これから高校受験!

吉野先生 宅建試験が終わって今は?

りおさん 来年から中学3年生です。宅建でさぼったりした分、1、2年の復習をみっちりやろうと考えていましたが、実は全然進んでいないです。

吉野先生 資格欄に「宅建」と書けるから内申点よくなるかな? 高校の先生方は驚くだろうね。

りおさん 試験のほうが不安ですね。FP3級も持っているので資格欄は充実していますが。

吉野先生 これからチャレンジしたいことは?

りおさん 大学進学を考えているので、学校の勉強が優先になりますが、高校生の間にFP2級も取りたいです。また、将来に役に立ちそうなこと、プログラミングとか、Wordとか、社会に出て困らないように勉強していきたいですね。

吉野先生 最後に一言、受験生に向けてメッセージをお願いします。

りおさん 「カッコつけ」と思われるかもしれませんが、年齢はただの数字でしかないと思うんです。実は、私は今14歳ですが、歴代の宅建試験の最年少ではありません。もっと若い子(12歳)がいました。

私は、自分が挑戦したいタイミングで宅建を知り、吉野塾の吉野先生にも出会えました。そして合格できたのも運がよかったと思います。

年齢に関係なく、いつでも挑戦できるし、頑張ったら報われるということを知ることができました。

今回は14歳という年齢で驚かれましたが、常にチャレンジして、自分がやったことに誇りが持てる人生を送りたいなと思います。

吉野 ありがとうございました!

略 歴】
吉野哲慎(よしの・てつのり)

「吉野塾」塾長。株式会社アリード代表取締役,中央法務事務所司法書士,日建学院講師。宅建ストアーズ吉野塾のご利用者数は毎年1万名超。大手金融機関や大手企業,大学等での研修講義・セミナーも数多く経験。年間の研修講義・セミナーは500時間を超える。著書の『宅建士出るとこ集中プログラム』『宅建士出るとこ10分ドリル』(中央経済社)は、シリーズ累計3万部超。


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