【会計士合格体験記】「科目合格」も1つの戦略! サッカー部と両立しながら在学中合格


宮崎 雅崇
(青山学院大学経営学部3年)

合格時期:短答…2020年8月/論文…2021年8月
学習スタイル:専門学校(CPA会計学院・通学)

会計士を目指したきっかけ

公認会計士を目指した理由は主に2つあります。

1つは、公認会計士という資格自体に魅力を感じたからです。

将来は、「企業の経営に携わりたい」という思いがあり、会計・財務の専門家である公認会計士の資格は強い武器になると考えて、受験勉強を始めました。

また、公認会計士に対する高い社会的信用も大きな魅力でした。

もう1つは、大学生活の目標になると考えたからです。

このように考えた背景には、大学受験のときにサッカー部の活動と並行して志望大学に合格した経験があります。

この経験から、大学生活においてもサッカー以外の分野で、自分の可能性に挑戦したいと思いました。

そのため、体育会サッカー部の活動と難関資格である公認会計士試験の受験を両立することを決心しました。

コロナで延期となった短答式試験、「科目合格」を狙った論文式試験

大学に入学し、2019年5月(大学1年生)からCPA会計学院の「2年スタンダードコース」を受講しました。

2020年12月の短答式試験合格を目標とするコースでしたが、その前に実戦練習をしようと思い、2020年5月の短答式試験に申し込みました。

しかし、この年は新型コロナウイルスの影響で5月の短答式試験が8月に延期されてしまったのです。急きょ、目標を「2020年8月の短答式試験に合格すること」に変更しました。

ところが、受講していたコースでは、8月までに企業法や監査論の試験範囲が終わらなかったため、過年度の授業を急いで追加受講しました。

その結果、運よく短答式試験に合格することができました。

2020年11月の論文式試験は、講師の方と相談し、3科目(監査論・経営学・企業法)の科目合格を狙って受験することにしました。

というのも、短答式試験に合格するまで論文式試験の勉強を一切していなかったこと、さらにサッカー部の練習が週6回あり、学習時間が確保できないという理由があったためです。

結果として、「監査論」と「経営学」に科目合格することができました。このタイミングで「科目合格」を2つ取れたことは、その後の試験勉強で大きなアドバンテージになります。この戦略を一緒になって真剣に考えてくれた講師の方には、とても感謝しています。

2020年11月の論文式試験以降は、残りの3科目(会計学・租税法・企業法)に注力して勉強を行い、2021年8月の論文式試験に合格することができました。

勉強で意識した2つのこと

受験勉強をするうえで、私が意識していたことは2つあります。

1つは、答練や模試などを短期目標に置いて、そこから「逆算した勉強計画を行うこと」です。

具体的には、設定した短期目標までに、その答練や模試の範囲を一通り復習するなどして、本番同様の準備をしました。

これによって、各科目の全範囲を一定の周期で自然と勉強することになります。そのため、自分の好きな科目に勉強量が偏るリスクを減らすことができました。

もう1つは、「積極的に質問・相談すること」です。

CPA会計学院にはいつでも質問・相談を行える環境が整っていて、非常に恵まれた環境でした。

わからない論点があったときには、チューターの方に質問することで、すばやく理解を深めることができます。そうして質問した論点は、印象に残るので知識が定着しやすくなります。

また、定期的に講師の方に相談することで学習計画を修正することができました。

公認会計士試験と大学生活との両立、そのカギは「モチベーション管理」

大学の授業に加え、サッカー部の活動が週6回あるため、ほぼ毎朝4時半に起きて練習に向かい、午前11時頃に自宅に帰る生活を送っていました。

そのため、基本的に午後~夜に受験勉強の時間を確保していました。

大学の授業も、できるだけ効率よく単位がとれるように、会計学を中心に履修するといった工夫をしていました。その甲斐もあって、3年生まで単位を落とすことなく進級しています。

受験勉強と部活動を両立するうえで苦労したことは、「モチベーションの管理」と「勉強時間の確保」でした。

特にモチベーションの管理は、厳しい環境のなかで目標を達成するために非常に重要です。

私の場合は、「勉強時間を可視化すること」と「周りの人に公認会計士を目指していることを公言すること」を行っていました。

体育会の部活動をしているため、他の学生受験生と比べて、圧倒的に時間がありません。

そのため、練習グラウンドまでの移動時間を使って勉強を行ったり、目標達成に不必要な時間を極力少なくしたりすることで、他の受験生との差を埋めるようにしていました。

勉強時間を記録することで、「どれだけ勉強しているか」を客観的に知り、勉強時間が少ないときを把握して自身の意欲を喚起することができます。

もちろん勉強時間が長ければよいということではありませんが、長期間にわたる受験勉強のモチベーション管理に有効でした。

また、周りの人に目標を公言することで逃げ道を断つことになりました。

一人では心が折れそうになってしまうときに、「周りの期待に応えたい、目標を達成できるかっこいい人間でありたい」という気持ちが自身を奮い立たせてくれます。

自分自身に対して、自ら強いプレッシャーをかけることになるため、人によって向き不向きがあるとは思いますが、私の場合はそうすることで、モチベーションを維持できました。

このような取り組みの結果、体育会サッカー部の活動を行いながら公認会計士に合格することができました。


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