【税理士試験】1ヵ月前~本試験当日、合格者はどうしてた?(第3回:徹底的なケアレスミス対策で官報合格!)


 はじめて受験する人、再挑戦する人、あと1科目で官報合格を果たす人、仕事や学校と両立している人など、税理士試験にチャレンジする方はさまざま。
 本試験を約1ヵ月後に控えたいま、自信のある方もいれば、焦る気持ちがどうしても出てしまい、勉強に集中できていない方も多いのではないでしょうか。
 そこで、税理士受験生の皆さんが少しでも気持ちを落ち着かせることができるよう、先輩合格者の方々に本試験前の過ごし方を伺いました。
 7月12日より5日間にわたって、タイプの違う方々にお話しいただきます。ぜひ、参考にしてみてください!(編集部)

先輩合格者を紹介!

しろくまくん

出身地:北海道
受験歴:10年以上
合格科目:簿記論・財務諸表論(2007年)/消費税法(2009年)/固定資産税(2013年)/所得税法(2020年)
学習時間:平日3時間/休日2時間
学習スタイル:専門学校(TAC)通信

Q1 本試験1ヵ月前はどうしてた?

 学習スタイルは1ヵ月前になっても変えず、「合格体験記」にも書いたように、朝に勉強していました。やり方を変えないことで、変に試験日を意識せず、過度に緊張しないようにしていました。

 学習内容は専門学校模試の解き直しと理論の暗記です。

 専門学校模試の解き直しは、できれば2回程度行い、誤った箇所は徹底的に復習しました。ケアレスミスだったとしても、なぜケアレスミスをしたのか、ケアレスミスをしないようにどうすればよいかを検証し、次回はミスしないように対策します。私の場合は、数字の転記ミスによるケアレスミスが目立ったので、必ず指差し確認をするというルールを作り、ミスを減らしました。ケアレスミスは、もちろんミスです。ケアレスミスを防ぐことで、合格点に近づきます。しっかり対策することが必要だと思います。

 理論は、専門学校の理論集をひたすら暗記していました。ただ、暗記するだけではなく、なぜこのような規定があるのかを考えながら読むようにしていました。

 また、息抜きとして家族と楽しい時間を過ごすことは大切です。勉強以外の時間は、勉強のことを考えず徹底的に遊ぶことで、勉強する時間に集中できるようになりました。

 同時に、規則正しい生活を送るようにしていました。毎日同じ時間に起きて同じ時間に寝るようにし、試験前だからといって、睡眠時間を削り、勉強にあてることはしません。特に理論暗記は、睡眠不足では質が落ちるため、しっかり睡眠をとることが大切だと思います。

Q2 本試験前日はどうしてた?

 本試験前日は、「自分はしっかり勉強したから大丈夫。絶対に合格する。自分が合格しなければ誰が合格するんだ!」と、よいイメージをもつようにしていました。イメージすることで、自然とそう思えるようになり、自信も出てきます。

 また、前日には理論集を総復習しました。理論集は毎日読んでいたので、読むと安心できました。計算は、あらかじめ決めておいた“自信のある問題”を解きます。そうすることで、本試験に向けてさらに自信をつけるようにしていました。

Q3 本試験当日はどうしてた?

 私は幕張メッセや東京都内の大学で受験しましたが、どの試験会場でも待合室や廊下などで受験生が勉強しているので、とても緊張感があります。また、実際に受験する教室は涼しいのですが、待合室はかなり暑いこともありました。そのため、ギリギリまで試験会場には行かないようにしていました。

 また、試験当日に「やっておいてよかった」と感じたこととして、騒がしいなかでも勉強できるようにしておいたことがあります。というのも、本試験では、どんな方が隣に座るかわかりません。私の場合、なぜか独り言が多い方などが隣に座ることが多く、対策が必要と考えました。

 たとえば、私は通勤中の電車で勉強していたのですが、そのときも色々な方が隣に座ります。音楽を聴いていて音漏れしている方、友人と話に夢中になっている方など、さまざまです。私は、そんなときも集中して勉強するようにしていました。そのため、本試験においても集中して問題に取り組むことができました。

 逆に、反省点として「試験会場の机に慣れていなかった」というものがあります。もちろん、当日にならないと試験会場の机がどのようなものかわからないのですが、自習室や自宅の机より狭いことがあります。私の場合、それが原因の1つとなって、いつものように問題を解くことができず、不合格となった年もありました。そのため、普段から「狭い机で受験するかもしれない」と考えて、それに備えて勉強することも大切です。

(編集部) 
 働きながら10年以上かけて官報合格を果たされたしろくまくんさん。
 普段の通勤電車で、騒がしいなかでも勉強できるように対策していたのですね。
 何が起こるかわからないのが本試験。もちろん緊張もすると思いますが、何気ない日常生活の一場面も合格につながることもあります。
 受験生の皆さん。あと少しの期間、頑張ってください!


関連記事

ページ上部へ戻る