加藤大吾
(公認会計士・税理士)
公認会計士試験(短答式)の財務会計論の計算&理論のレベルを想定した○×問題を、2021年5月の本試験まで毎日(月~金)出題!
もちろん税理士試験の簿記論・財務諸表論、日商簿記1級の対策にも使えます。
○×問題
連結キャッシュ・フロー計算書において、親会社の配当金12,000円と子会社の配当金5,000円(うち、親会社への配当4,000円を含む)のとき、財務活動のキャッシュ・フローの区分に「配当金の支払額△13,000円」が表示される。
解答
×
配当金の支払額△12,000円と非支配株主への配当金の支払額△1,000円として、それぞれ表示される。
根 拠
会計制度委員会報告第8号「連結財務諸表等におけるキャッシュ・フロー計算書の作成に関する実務指針」
非支配株主との取引等 22.非支配株主に対する配当金の支払額及び非支配株主の増資引受による払込額は、「財務活動によるキャッシュ・フロー」の区分にそれぞれ独立掲記する。 |
ワンポイントアドバイス
連結キャッシュ・フロー計算書において、親会社が支払う配当金と、子会社が支払う非支配株主への配当金をそれぞれ区分して表示するとともに、子会社が親会社へ支払う配当金は相殺消去されます。
〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。