加藤大吾
(公認会計士・税理士)
公認会計士試験(短答式)の財務会計論の計算&理論のレベルを想定した○×問題を、2021年5月の本試験まで毎日(月~金)出題!
もちろん税理士試験の簿記論・財務諸表論、日商簿記1級の対策にも使えます。
○×問題
決算(X1年12月31日)において、X1年10月1日に借入金の未払利息120ドルを計上する。X1年10月1日の為替相場は1ドル=100円、決算時の為替相場は1ドル=105円である。
(借)支払利息 12,000
(貸)未払支払利息 12,000
解答
×
未払支払利息は決算時の為替相場により換算する。
(借)支払利息 12,600
(貸)未払支払利息 12,600
根 拠
会計制度委員会報告第4号「外貨建取引等の会計処理に関する実務指針」
外貨建未収収益及び未払費用の換算 27.外貨建未収収益及び未払費用は、為替換算上、外貨建金銭債権債務に準ずるものとして扱う。 |
ワンポイントアドバイス
前払費用および前受収益は取引発生日の為替相場により換算しますが、未収収益および未払費用は将来に金銭の受払があるため、決算時の為替相場により換算します。
〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。