最後は、気持ちの部分が大事!
最後に、もう1つお伝えしたいことがあります。
それは、気持ちの部分です。私は「気合い!」とか「気持ち!」ばかりを言うのは、あまり好きではありません。
それでも、専門学校の講師時代、特に社会人受験生が大半を占める平日夜クラスでは、こうしたことを頻繁に声に出していました。
なぜかといえば、惰性で勉強を続けているだけで、持てる能力を発揮できていない方が多く、講師として大変歯がゆい思いをもっていたからです。
私も経験があるので、働きながら勉強を続けることの大変さはわかります。ただ、そこで勝とうとするのであれば、専念生を凌駕するぐらいの強い気持ちがやっぱり必要なのです。
- 「自分は何のためにこの勉強を続けているのか?」を強く意識する!
- 「何が何でも今年絶対に受かる!」との強いこだわりをもつ!
ぜひ、税理士を目指すと決めた頃の気持ちを忘れず、「今年絶対に受かるんだ!」という思いを強くもって、勉強を続けてください。
働きながら税理士試験の合格を目指すには、受験のことを第一に考え、利己的に生きることが要求されます。そして、そのためには、家族や友人、職場の人など、周囲の方々の理解が欠かせません。
そうした方々への感謝の気持ちを忘れずに、また、1年でも早く「税理士になりました!」と報告できるよう、今年も勉強を頑張っていきましょう!
<執筆者紹介>
尾藤 武英(びとう・たけひで)
京都市出身。大学卒業後は流通業などで勤務ののち,2002年・26歳で税理士試験の勉強を開始。07年からは「資格の大原」にて相続税法の講師を担当。10年の税理士試験合格を経て会計業界に入り,15年9月に京都市左京区にて独立開業。講師時代に担当科目として深く学んだことをきっかけに,税理士としても相続税の申告業務をメインに活動している。事務所HP内の税理士試験ブログでは税理士試験受験生に向けたコンテンツも公開中!
※ 本記事は、会計人コース2020年2月号に掲載した記事を編集部で再編集したものです。
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