渡邉 圭
(千葉商科大学基盤教育機構准教授)
この連載講座では、「日商簿記では学ばないけれど、税理士試験の簿記論・財務諸表論では必要になる論点」を学習します。
簿記論・財務諸表論の学習は広範囲にわたるため、日商簿記では深く学んでいない論点も対策しなければなりません。
税理士を目指して簿記論・財務諸表論の学習を始めた方、「いずれは税理士に」と考えている方は、この連載講座を使って効率的に学習を進めていきましょう。
まずはじめに……
【日商簿記での未学習項目】
為替手形
【税理士試験での出題傾向】
総合問題や推定問題で出題される傾向にあります。「荷為替手形」や「自己受為替手形」などの形式で出題される可能性があります。
日商簿記3級の復習
【問題】
次の<資料>にもとづいて決算整理後残高試算表の売掛金と貸付金を答えなさい。会計期間はX1年4月1日~X2年3月31日とする。
<資料>
① 売掛金と貸付金の合計額は105,000円である。
② 決算において売掛金に2%、貸付金に3%の貸倒引当金を設定している。