プロが本気で選ぶ 税法科目選択ドラフト会議【最後の税法】


第1選択科目


井上
井上

相続税法を選択します。

【理由】
① 相続税の申告を実務でやるうえでは,どうしても相続税法の体系的な知識が必要ですが,なかなか独学では身につきません。試験勉強を通じて体系的に知識を身につけるのがベストです。
② 改正で基礎控除の引き下げもあり,相続税の申告が必要な個人が増えています。事業承継の問題もあり,実務上の必要性が高い税目です。
③ 相続税の財産評価の知識(取引相場のない株式の評価等)は,法人実務を行ううえでも生きてきます。

消費税法を選択します。

竹田
竹田

【理由】
最短合格のためには,会計2科目,ミニ税法1つ,そして法人税法または所得税法といった計4つをクリアし,最後に消費税法に挑むべきだと個人的に感じます。実務で必須なのは間違いありませんが,同様に実務で活躍する法人税法と比べても,難易度と学習量はかなり下がる印象です。まことしやかに噂される官報調整のことを考えるのであれば,最後に法人税法や所得税法といった難易度の高い科目を残さず,消費税法を最後の1科目にするのが最適だと思います。

篠原
篠原

消費税法を選択します。

【理由】
① はじめての税法受験で選択する受験生が多い科目です。そのため,最後の1科目まで戦い抜いた受験生は,合格するための勉強量や理論暗記の要領をマスターしているので,相対的に合格レベルに達しやすくなります。
② 税理士事務所勤務の受験生は,受験後半になると実務経験年数も積み重なります。仕事が忙しくなる可能性も考えると,ボリュームが少ない科目のほうが受験しやすいです。
③ 税理士事務所勤務の受験生は,実務で消費税法に接している可能性が高く,理解しやすいです。
④ ケアレスミス1つで合否が決まる科目を最後に残すと人生設計がしにくくなります。ボリュームがあったとしても,勉強すればするほど合格の可能性が高まる科目を選択したほうが,結果的に受験の長期化を避けることができます。

国税徴収法を選択します。

兵野
兵野

【理由】
2時間の制限時間内に解答しきれることが多く,じっくり考えることができる科目です。記述問題のみ(複雑な計算問題はなし)ということから,1つのミスが他の解答部分に影響を与えることが少ないので,安定して得点しやすいのも特徴です。学習も理論中心なので,スキマ時間で学習を進めることもできます。また,ボリュームも少ないので,短い学習時間で合格を目指したい方にはオススメです。

小池
小池

法人税法を選択します。

【理由】
読解力・具体化力,本質把握力・法的思考力はいずれも大切な税理士の資質です。知識を実務で活用する以上,「読めばわかる力」は大切な財産といえます。この根底には読解力・具体化力があり,ここから本質把握力・法的思考力も生まれます。個人取引より法人取引のほうが事象がさまざまで,大学院に進学して論文を書くうえでも題材選定や知識面で有利になります。より高度な論文を書く以上,所得税法より活用機会は多いです。

▶第2選択科目も魅力がある


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