もっともオーソドックスな道~税理士試験
税理士となる資格を得るためにもっともオーソドックスな方法が、税理士試験に合格することです。税理士試験は、税理士になるために必要な学識及びその応用能力を有するかどうかを判定する試験で、年1回実施されます。
例年の税理士試験までのスケジュールは、以下のようになっています。
<税理士試験関連の基本的なスケジュール>
1月上旬 | 試験委員の発表 | 試験問題を作成する試験委員が官報に掲載されます。 |
4月上旬 | 試験公告 | 試験日時、試験科目、試験実施地、受験手続、合格発表などの正式な日程が、官報や国税庁のホームページで発表になります。 |
4月中旬~5月中旬 | 受験案内の交付 | 受験申込みから合格発表までの手続等が詳しく記載されます。 |
5月上旬~5月中旬 | 受験申込の受付 | 受験申込は「郵送」で行います。 |
8月上旬 | 本試験 |
1 税理士試験の日程
例年、8月上旬に各国税局・国税事務所の所在地等(全国12~16か所)で行われます。
- 解答に当たり適用すべき法令等は、通常、試験公告の日現在施行のものとされます。税制の改正にも注意しましょう。
- 令和2(2020)年度の試験は、オリンピック等の開催予定により、8月18日からの3日間で実施されました。
2 受験資格
受験資格を満たすには、次の学識、資格、職歴、認定のいずれか1つに該当する必要があります。例えば、大学を卒業していない場合には、日商1級や全経上級の簿記検定に合格することで、受験資格を得ることができますので、確認しておきましょう。国籍や年齢の制限はありません。
【学識】
(1) 大学又は短大の卒業者で、法律学又は経済学を1科目以上履修した者
(2) 大学3年次以上で、法律学又は経済学を1科目以上含む62単位以上を取得した者
(3) 一定の専修学校の専門課程を修了した者で、法律学又は経済学を1科目以上履修した者
(4) 司法試験合格者
(5) 公認会計士試験の短答式試験に合格した者(平成18年度以降の合格者に限られます。)
【資格】
(1) 日商簿記検定1級合格者
(2) 全経簿記検定上級合格者(昭和58年度以降の合格者に限られます。)
【職歴】
(1) 法人又は事業を行う個人の会計に関する事務に2年以上従事した者
(2) 銀行・信託会社・保険会社等において、資金の貸付・運用に関する事務に2年以上従事した者
(3) 税理士・弁護士・公認会計士等の業務の補助事務に2年以上従事した者
【認定】
国税審議会より受験資格に関して個別認定を受けた者