【日商簿記3級・2級】テキストってどう読めばいいの?



日商簿記検定を受験する皆さん。勉強は順調に進んでいますか? 実際、「どう勉強すればいいのかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。そこで、『新・なるほど合格塾 日商簿記3級』の著者である穂坂治宏先生に、日商簿記3級・2級の効果的な学習のヒントを伺いました。

今回は「テキストの読み方」をご紹介します。


-日商簿記検定を受験される方は、テキストを必ず持っていて読み進めていると思いますが、「なかなか進まない」という方も多いと思います。テキストはどう読んでいったらいいのでしょうか?

受験生には真面目な人が多いので、完璧にわからないと先に進めない、だからなかなかテキストが進まない、という相談もよく受けます。

しかし、わからない点も試験範囲全体をざっと見た後であれば、スッと理解できることも多いのです。

ですので、わからない・問題を間違うことはあまり気にせず、まずは一通り読み進めること、そして、2回目、3回目で理解を深めていくとよいと思います。

具体的には、以下のとおりです。

◆Step1 ―― まずは全体を一読しよう!
できるだけ短期間で細部は気にせず、全体に目を通すことが大切です。
問題を間違えることは気にせず、間違えたら内容をテキストでしっかりと確認しましょう。
なお、問題を解く際は必ず解答欄に解答を書き込むようにしましょう。

◆Step2 ―― 2回目は間違えた問題を重点的に復習!
2回目に読むときは間違えた問題にチェックをつけ、日を置いて必ずもう一度、解き直しましょう。

◆Step3 ―― 3回目はすべての問題が解けるように!
3回目に読むときは、すべての問題ができることが目標です。

◆Step4 ―― 過去問もしくは模擬問題にチャレンジ!
近年は新傾向の出題があり、難解な問題も少なくありません。
合格点が70点であることを意識して取り組みましょう。

できるだけ短期間(2週間)でStep1~3を終えてStep4の過去問・模擬問題に進むのがコツですね。

なお、これは税理士試験・会計士試験受験生のテキスト・問題集への取り組み方にも通じますよ。

〈執筆者紹介〉
穂坂 治宏(ほさか・はるひろ)
税理士 受験指導に情熱を燃やすカリスマ講師
これまで簿記論・財務諸表論の合格者を多数輩出。主な著書に『新なるほど合格塾 日商簿記3級』『同・2級商業簿記』『同・2級工業簿記』(中央経済社)、『税理士財務諸表論 穂坂式つながる会計理論』(ネットスクール)などがある。


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