自己紹介
みなさんはじめまして、税理士の金子尚弘と申します。2018年10月に愛知県名古屋市で開業し、スタッフは雇用せず一人で事務所を運営しています。
地元の商業高校を卒業し、商業科の教員免許を取るべく大学に進学したものの、教員にはならずに税理士の道を進むことになりました。NPOなどソーシャルセクターの顧問先を中心にしながら、フリーランスの事業者の方などともお仕事をしています。
税理士を目指したきっかけ
私が税理士を目指したのは大学4年の晩秋のこと。教員採用試験に不合格となり、「さて、どうする?」と考えていた中でのことです。教育実習も経験しましたが、基本的には建物から出ずに毎日会う人も変わらないという環境が自分に合っているのか、という疑問も感じていたので、教員以外の道も考えているところでした。
大学では観光学を専攻するゼミに在籍しており、地方での観光産業による地域振興などを研究していました。地元の中小企業が独自の取り組みで観光客を集め、成功している事例を卒業論文にまとめる中で、このような頑張っている中小企業と仕事をしたい、と思うようになりました。
しかし、観光学のゼミ生がなぜ税理士? と思いますよね。私は商業高校出身で、教員採用試験に向けて簿記の勉強も続けていたのです。中小企業と仕事をすることと簿記の知識が繋がる仕事が税理士だったのです。
決めたら行動あるのみ。最短ルートで税理士になることを目標に定め、秋からは大学院の進学準備を進め、年明けの1月から簿記論と財務諸表論の速習コースに申し込み試験勉強も並行して始めました。
最短距離での合格を目指して
無事に大学院の入試にも合格し、修了までの2年間の目標は3科目合格と修士論文の完成です。法学研究科へ入学しましたが、それまで法律の勉強はしたことがありません。大学院の入試に向けて勉強はしたものの、法学部出身の学生とは知識レベルに差があったのは事実です。そのため、入学してから8月の試験までは、大学院の知識について行くことと試験勉強でかなり大変でした。
税理士試験は2科目受験でしたので、平日のうち月・火・木・金は夕方から予備校へ行き、帰宅して24時頃までは勉強していたと思います。土日は予備校への移動時間がもったいなかったので、大学院の図書館で1日勉強という日々でした。
息抜きは勉強後のお酒で、その日の目標まできちんと終わればビールを飲んで良いというルールを作っていました。息抜きに甘えすぎるのも良くないですが、ずっと走り続けることもできません。息抜きという「エサ」をうまく使いながら勉強のモチベーションを保つのも良いかもしれません。
このように何とか勉強のペースをつかみ、受験1年目に簿記論・財務諸表論に合格することができました。2年目は法人税法1科目に絞り、こちらも1回目の受験で合格することができ、短期集中型の受験生生活でした。
大学院修了後は名古屋の税理士法人で勤務しましたが、仕事と並行して試験勉強をする必要がなく、実務に集中することができたのは大きかったです。その分、担当するお客様に集中し、知識や経験を多く積むことができたと思います。