私の独立開業日誌~税理士 金子尚弘


「生き方」も考えた自分らしい税理士像を

 一言に税理士と言っても色々な仕事のタイプや働き方があります。大手の事務所で国際税務や組織再編などの高度税務に携わる人もいれば、私のように一人で事務所を構えて仕事をする人もいます。

 どのような税理士になるのかということは、仕事の専門性だけでなく、生き方を選ぶことにもつながると思います。税理士は、仕事のやりがい、得られる報酬、仕事や家庭の時間などの要素について、どのようにバランスを取って生きて行くのかを選択できる強みがあります。組織の中で大規模のクライアントを相手に仕事をするもよし、個人事務所で自分なりの路線で事務所経営をするもよし、です。

 私は2019年8月に第一子が生まれましたが、子育ての時間を長く取ることを意識して仕事とのバランスをとっています。(実際に、この記事の一部も子どもをあやしながらスマホのフリック入力や音声入力で書いています)このような生き方は、勤務税理士では難しかったと思います。

 自分の中で大切なものを考えて、それを実現できることも税理士の魅力です。ぜひ、自分らしい税理士像を考えてみてください。

税理士になる前の経験こそ強みに繋がる

 私はNPOなど、ソーシャルセクターのお客様をメインにお付き合いをさせて頂いています。これは、大学時代に国際協力のNPOで活動する中で社会性と資金面のバランスを取ることの難しさを痛感した経験が原点になっています。

 「NPOってボランティアじゃないの?」という声を聞くこともありますが、社会に必要とされる活動を継続するにはお金も必ず必要です。私は、ソーシャルセクターには社会性と資金面での持続性の両面が求められると思っています。この部分を両立することは簡単ではありませんが、あえてそこにチャレンジする人たちと仕事をしたいと思い、この領域を中心に事務所運営することにしました。

 私は大学時代の経験から、NPOに関わっている人との関係は多かったため、紹介などを通じてNPOのお客様を増やすことができました。これはガツガツ営業したわけではなく、以前から私のことを知っていただいていたため、自然と顧問契約の話が進んだという場合が多いです。

 税理士としての強みを考える際には、今まで何に興味を持ち、どんな生き方をして来たのかを振り返ることも意味があると思います。仕事と関係のない繋がりや経験は、好きだからこそ続いているはずです。そういった経験こそが、自分らしい税理士像を作るベースになると私は信じています。

 税理士には今までの経験を生かせるチャンスがあります。諦めずに受験勉強を乗り切ってください!

私の事務所
会計事務所プロースト(金子尚弘税理士事務所)
所在地:〒458-0925 愛知県名古屋市緑区有松1060 冨田ビル207号室
HP:https://naohiro.biz/

私の略歴
1987年 愛知県豊橋市生まれ
2012年 名古屋市内の税理士法人に入所
2015年 税理士登録
2018年 独立開業

本稿は、『会計人コース』2019年12月号に掲載したコラムです。

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