はじめまして。千葉県四街道市で税理士事務所を営んでいる渡邉朝生と申します。平成23年に税理士試験に合格をし、翌年に税理士登録、そして、平成28年8月に独立開業しました。現在は、「まちの税理士」として、地域の小規模事業者のために日々活動しています。
税理士を目指したきっかけ
大学の卒業間近で留年することが決まり、「このままではまずい、何か資格を取ろう」と思いました。どうせやるなら、ある程度難しいもの(価値がある資格)、独立できるものという思いから、税理士を選びました。
当時は、会社員がどういうもので、独立とはどういうことかということすらわかっていませんでした。ただ単に自分で事業をしたいという気持ちが強かったです。若さゆえに、大きな組織の歯車になんかなりたくないという気持ちもありました。
ただ、このときにはもう、拡大しないという今のスタイルが頭に浮かんでいました。少数精鋭ってカッコいいなぁ、なんてよくわかりもせずに考えていたのです。
順調にはいかなかった受験生時代
私は高校受験や大学受験は経験していますが、小さい頃からコツコツ勉強する習慣はなかったですし、高校受験や大学受験のときも全力を注げたかというとそうではなかったと思います。
今思えば、試験勉強に対する考え方も甘かったです。試験勉強をはじめた当初は2年で5科目に合格するつもりでしたから…その甘さもあってか、最初の2年で合格科目は簿記論のみという状態でした。アルバイトをしながら何とか3科目を合格し、28歳のときに最初の税理士事務所に就職しました。
税理士事務所で働きながらの受験はもっと大変だった
私が就職した税理士事務所は、真剣に勉強をしている受験生が少なく、また、初めての実務を覚えるのが大変で、勉強ができない状況に陥りました。
50人くらいのグループの中で、登録している税理士は所長1人という事務所でもありました。その現実を見て、税理士試験に合格をして独立をすることは簡単なことではないなと思いました。合格をしてもいないのに、独立に対して弱気になってしまったのです。
そこから、税理士事務所での転職をする間に半年間勉強に専念をし、4科目目を合格しました。
その後も税理士事務所の転職を繰り返し、税理士事務所も5カ所目、年齢も30代後半になり、独立はともかくとして、さすがに合格はしないとまずいと焦る気持ちになりました。幸い5カ所目の税理士事務所は真剣に勉強をしている人が多くいて、試験休みも取ることができたので、試験勉強をすることができました。そして何とか39歳で5科目目の合格をしました。