1 本付録のねらい
(1) 問題を通して,自分自身の学習方法を見直していく
本付録は,学習した内容が,知識としてしっかりとインプットできているのかを確認していただくとともに,インプットできていなければ,なぜできていないのか,その理由を探るために利用してください。
原因にはさまざまなものがあるでしょうが,多くの方に共通する原因として「自己流の不合理な学習方法に固執している」という点が挙げられます。
本付録は,問題を通して,自己の学習方法が合理的なのか,それとも不合理的な方法なのかを確認できる内容となっています。
(2) 問題を解くことで,そのつど自己流の学習方法の効果を測定する
本付録では,試験における頻出論点を収録し,その問題を1回,2回,と解いていただく過程において,ご自身の学習理解度,記憶の定着度を確認していただきます。
そのことで,ご自身の学習方法における合理性を判定してください。
【1回目】
問題が解けるかどうか、知識が定着しているかを確認
↓
「仕訳を思い出せず、答えることができなかった」
(原因)
①理解していなかった
②覚えられていなかった
③わすれてしまっていた
↓
(対策)
①②:テキストの読み方やノートの取り方をアドバイス
③:忘却の防ぎ方をアドバイス
↓
【2回目以降】
学習方法の改善による効果を測定
「何度も間違う」,「仕訳が思い出せない」ということであれば,それは学習方法に問題があり,早急に見直す必要があります。
そのため,1回目を解くことで,3つの原因から「学習方法の合理性」を判定し,解説にあるアドバイスを参考に学習方法の見直しをしていただき,そして,2回目,3回目と問題を解いていただくことで,その改善効果をはかってください。