【問題2】
問題1について、仮に当社の売上計上にあたり検収基準を採用していた場合に必要な仕訳を答えなさい。
【解答】
(借) | 売上 | 1,000 | (貸) | 売掛金 | 1,000 |
(借) | 売上 | 2,000 | (貸) | 売掛金 | 2,000 |
(借) | 売上 | 600 | (貸) | 売掛金 | 600 |
(借) | 仕入 | 15,000 | (貸) | 繰越商品 | 15,000 |
繰越商品 | 19,500 | 仕入 | 19,500 |
【解説】
問題1(出荷基準)と問題2(検収基準)の違いは2つあります。
1つ目は、(1)②について得意先の検収が翌期になった分の売上を計上するのは誤りであるため、これを取り消す必要があります。
2つ目は、この取り消された売上にかかる商品の原価(2,000千円×50%=1,000千円)を売上原価に含めることはできないため、売上原価の算定にあたり期末商品に1,000千円を上乗せする必要があります。このように、商品売買の修正は期末商品に影響することもあるため、よく気をつけてください。
つぶ問は、2018年9月号~2019年8月号までの連載「独学合格プロジェクト 簿記論・財務諸表論」(中村英敏・中央大学准教授/小阪敬志・日本大学准教授)に連動した問題です。つぶ問の出題に関係するバックナンバーはこちらから購入することができます。