会計人なら知っておきたい! 会計“外”のコト⑥~固定資産


 今回は固定資産を会社でどのように管理しているか見ていきましょう。

 実務では、そもそも購入した資産を固定資産に計上するか否かで迷います。税務では、使用可能期間が1年未満のもの、取得価額が10万円未満のものは少額資産として、事業の用に供した期に損金算入するので固定資産にはなりません。

 また、取得価額が10万円以上20万円以下の資産は一括償却資産として3年で均等償却できます。少額資産と一括償却資産は、すべての事業者に適用できます。

 さらに中小企業者等であれば少額減価償却資産の特例を利用し、取得価額30万円未満のものについて取得価額全額を購入した期に損金算入できます。今のところ令和2年3月31日までに事業の用に供したものに適用されますが、期間が延期されることもあります。

 会計において固定資産に計上するか費用計上するかについては、税務に合わせることが多いです。

 それでは本題である固定資産の管理について見ていきましょう。

 固定資産は、固定資産台帳を作って管理します。固定資産台帳は会計ソフトに付属している場合もあれば、Excelなどで作る場合もあります。

 固定資産台帳の項目は、管理番号、取得年月日、用途、数量、耐用年数、償却方法、償却期間、取得原価、期首減価償却累計額、当期減価償却費、期末帳簿価額が一般的ですが、会社によってはその他の項目を加える場合もあります。特に、会計と税務の金額が違う場合には、会計の項目と税務の項目の両方を書いておくと便利です。

 さらに、固定資産台帳に記録した各固定資産の管理番号を実際の固定資産に貼ることで、固定資産台帳と実物の紐付けをします。機械やパソコンはもちろん、固定資産であれば机や椅子にも管理番号を貼ります。

 そして定期的に固定資産台帳と実物を照らし合わせ、固定資産が実在していることや使える状態にあることを確認します。

本稿は、『会計人コース』2020年2月号に掲載したコラムです。

よせだあつこ(willsi株式会社取締役/公認会計士)
監査法人トーマツを経てwillsi株式会社を設立。簿記学習アプリ「パブロフ簿記」はシリーズ累計30万ダウンロードの大ヒット。著書に「パブロフくんと学ぶITパスポート」「パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級」などがある。監査法人や自身の会社での実務経験から,わかりやすい解説・合格できる解法を受験生へ伝えている。


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