【会計士合格体験記】ゲーム感覚で勉強時間を管理し、上位合格を達成!


K(20代)

<受験情報>
学習スタイル:CPA会計学院(通信)
受験歴:短答式(2023年12月)→論文式(2024年8月)
▶︎トップ画像は愛用していた受験アイテム(本人提供)

上位合格までの道のり 

私は、会計士試験に総合12位(会計学9位、企業法16位)という成績で合格することができました。
本稿では、合格までの道のりについて書きたいと思います。

まず、短答は約1.5年で合格しました。
その頃は、勉強時間を計っていませんでしたが、直前期は、毎日4科目触れるようにしていました。全科目過去問を10回分くらい遡ってやりました。 

論文期は、後述のように勉強時間を計って、1日約8時間勉強しました。 
3月までは租税法・経営学に時間を割き、他科目は論文対策講義を受講するくらいでした。
4月以降は、曜日ごとに勉強する科目を決め(1日3、4科目)、全科目平均的に学習しました。

実は、過去問をしっかり解かなかったのですが、答練との違いを経験しておくために、数回分は解くべきだったと反省しています。 

短答理論は、アウトプットからのインプットを重視  

普段の学習は、まず問題を解いて、次にテキストの本文に戻るというサイクルで行っていました。
とにかくテキスト本文の読み込みを重視し、問題を解くのはあくまでテキストを読むためのきっかけ作りと考えていました。
問題を通して再度テキストを読むことで、ただ漫然とテキストを読む場合よりも、多くの知識を吸収でき、新しい発見や誤った理解の矯正にもつながりました。

テキストの読み込みは、問題の解説部分を端緒として、さらに関連部分まで広く行います。
テキストの本文近くに「→○○ページ」と書き込みして必ず該当ページに戻るようにしていました。 

ページを繰る過程で、「どのページに何の論点が書いてあるか」を確認することも大切です。
この作業を行うことで知識がさらに定着していきました。 
最終的には、確認したい論点のページを一発で開けるようになるまで読み込みました。 

短答は、与えられた問題文の正誤を判定するだけなので、理解をしていれば暗記の精度が低くても問題ありません。
とにかくテキストを読んで理解に努めましょう。 

論文理論は、一字一句を音で覚える  

論証の暗記は、キーワードのみでなく一字一句覚えるようにしていました(特に財務と監査)。

財務理論の論文対策講義(ポケ論)は、「基準の文言通りなら採点者は減点のしようがないだろう」というコンセプトのもと、なるべく原文通りに論証が作られています。
そのコンセプトに従って、一字一句の暗記に努めました。 

「一字一句覚える」とは、文章の形で覚えるということです。
太字のキーワードだけでなく、むしろそれ以外の「つなぎ」の言葉に気を配ることで、全体としての理解が深まりました。 

まずは論証の理解です。
一字一句読み解くことで理解を深めます。

次はひたすら音読を行います。
歌詞を覚えて歌を歌うようにリズム感を意識し、「この言葉が出たら次はこの言葉だ」のように流れでスラスラ論証がアウトプットできるようになるまで繰り返しました。

その後は、論証を隠して空で言えるか確認する作業です。
受験期には意識していなかったのですが、この「思い出し」学習が記憶の定着に有効らしいです。

文字に書き起こす作業も試してみましたが、あまりにも時間がかかるので断念しました。
論証を一字一句覚えると、解答作業はそれを書き上げるだけで文章構成に悩むことがないので楽です。 

なお、当然ながら、完璧に覚えられるわけがありません。
一字一句覚えるつもりでやって、実際は7割程度でしたが、それでも、十分お釣りが来ました。

論文対策講義終了後の4月から論証暗記を始め、2週間で一周するペースで進めました。 
論文は、とにかく「暗記の精度」です。
短答と違い、ゼロから論証を書かなくてはなりません。

理解は暗記の手段です。
根性で暗記しましょう。 

計算は腕力、手を動かす 

計算は回転用の基本教材を何度も解くことに尽きます。
テキスト例題は無機質すぎてやる気が起きなかったので、財務と租税についてはある程度負荷のかかるコントレを使用しました。

実際に手を動かして、下書きを作り電卓を叩くのが良いと思います。
「目で解く」とか「解答を読む」だけでは頭に入りませんでした。 

問題を解く際に意識していたのは、「求められている数値を直接出しに行く」ことです。
1→2→3→4→5の手順で解く問題を1(あるいは2、3)から直接5を出しに行きます。

これができるようになるには、5がどうやって求められるのか正しく理解している必要があり、この練習を行うことで論点の理解力を補強できました。
機械的な下書きでは対応しにくい問題にも容易に解答することができるようになります。

ただし本番では落ち着いて丁寧に1→2→3→4→5の手順で解答します。
まさに「練習は本番のように、本番は練習のように」です。 

計算は水物なので、多肢選択式でない論文では大崩壊の危険がありますが、一度できるようになれば理論に比べメンテナンスが楽に済みます。
手を動かして腕力をつけましょう。 

1日8時間!勉強時間を計って、モチベーションを維持 

私は集中力が続かないタイプだったので、「1日10時間勉強なんて絶対ムリ」と思っていました。
しかし、勉強時間をきちんと計ってみたら、「意外と8時間は勉強できる」と気づき、自信がつきました。

ある種ゲーム感覚で勉強時間が増えていくのを楽しみながら、「なんとか8時間はやろう」とモチベーションを維持していました。

時間を目標にすることには、賛否両論ありますが、計ったことがない人は試しに計ってみてはいかがでしょうか。 

受験生へ 

勉強内容の難しさ、量の多さに苦しまない人はいないと思いますが、論文式試験は5割程度の得点で受かります。
論文式試験受験生の4割近くが受かります。
意外と行けます。 

頑張ってください!応援しています! 

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