竹花晃哉
(20代・2022年3月大学卒業後、受験専念)
<受験情報>
・学習スタイル:大学在学中2年間は通信、大学卒業後は通学(CPA会計学院新宿校)
・受験歴:短答式(令和3年5月)→論文式(令和4年8月)
▶︎トップ画像は使用していた教材と電卓(本人提供)
薬学部から公認会計士に
私は高校生の時に化学が相対的に好きであったことと、何か資格を取りたいと考えていたことから薬学部に進学しました。しかし、商学部に進学した高校の同級生との会話を契機に、大学での専攻とは全く異なる公認会計士にも興味を持つようになりました。
そこで、まずは日商簿記検定に挑戦したところ、3級と2級に一発合格することができました。また、3級が満点合格であったことから会計が自分に向いているのではないかと考えるようになりました。そのため、大学5年生から会計士試験の勉強を開始しました。製薬企業や病院等への監査やアドバイザリー業務を通じて医療にも貢献できる点が魅力でした。
その他にも、薬剤師と公認会計士というダブルライセンスも面白いかなと思った点があります。約2年半の受験期間で在学中に合格することはできませんでしたが、2022年2月に薬剤師、同年8月に公認会計士と両方に合格することができました。
下書きを安定化させることで計算科目を得意に
私が考える計算科目を得意にするポイントは、CPA会計学院講師の植田有祐先生も仰っていますが、「下書き」を安定化させることであると考えます。この論点の問題に対しては必ずこの下書きを書くということを決めていました。
例えば、在外子会社の問題を解くときのタイムテーブルはドル単位なのか円単位なのか、成果連結に関してはタイムテーブルに含めず仕訳を書いて解くのかどうかといったところまで決めていました。
下書きを安定化させる理由は、合否を決める典型的な問題であれば迷わず下書きを書いて解き始められるため、時間内に得点すべき問題に回答することができるからです。また、下書きした数字の意味や集計方法まで理解した状態は、その論点に関する理解も深まった状態であると思います。
下書きを安定化させる注意点としては、例えば、連結のタイムテーブルや退職給付のワークシートを使う場合でも、仕訳は書けるようにしておくことが重要であると思います。なぜなら、財務会計論では仕訳を書けることが理解の基本になると考えるからです。
自分なりの下書きを研究する、講師の方におすすめの下書きを教えてもらう、受験仲間の下書きを見せてもらうなど、工夫をして自分なりの下書き方法を決めることも良いのではないかと思います。
大学との両立
理系大学に通いながら会計士受験生を続けられた理由は、研究室の指導教授に会計士を目指していることを話したからです。
理系の場合、大学を卒業するためには必ず卒業研究が必要になるかと思います。卒業研究は簡単にできるものではなく、かなりの時間と労力を要するものです。そのため、会計士試験の勉強時間が確保しづらい状況です。
そこで、指導教授と話をすることで、研究時間を多少なりとも短くしてもらえるなど理解を得ることができました。たまたま指導教授がいい先生で応援してくれたことが大きかったのかもしれませんが、一度話してみると良いのではないかと思います。
受験生に向けて
合格するために一番重要なことは「とにかく続けること、少しでもいいから続けること」であると思います。どんなに効率が良い理想的な勉強方法であったとしても続けなれば受かりません。続けるためには、多少効率が悪かったとしても、自分が納得できる、自分なりのペースで勉強するのが良いと思います。
私の勉強方法や両立方法を書きましたが、あくまで参考であって、自分にあった方法で続けることが良いと思います。モチベーションが下がったり、答練の成績が伸び悩んだり、経済的な理由で学習の継続が困難になったりと色々な壁があると思いますが、ゆっくりでも、少しずつでも、続ければ必ず受かると思います。応援しています!
【こちらもオススメ!】
合格体験記の一覧