【税理士合格体験記】経理職から独立開業を目指して税理士事務所に転職、そして簿・財合格!


T.I
(34歳・税理士事務所勤務 兼 大学院生)

<受験情報>
合格科目:
簿記論・財務諸表論(令和4年度)
学習スタイル
 簿記論:独学(大原問題集)
 財務諸表論:通信(TAC独学道場+チャレンジコース)
▶トップ画像は使用してきた勉強道具(本人提供)

はじめに―税理士試験にチャレンジしたきっかけ

大学生の時に税理士事務所にアルバイトをしており、自営業として独立した立場で働くのもよいなと感じていました。
その後、大学卒業後にメーカーに就職し、経理職に従事していたものの、経営企画部門に異動となった時に、今後のキャリアについて、このままでよいかと疑問に思いました。
独立して仕事をしたいという気持ちが芽生えましたが、自営業として働くためには、何らかの資格が必要であると考え、税理士を目指し始めました。

経営学専攻(会計)大学院修了→転職→法学専攻大学院入学

大学時代に日商簿記1級を取得していたものの、ブランクが長かったため、恩師や先輩の勧めにより経営学専攻(会計)の大学院に入学しました。
夜間や有給休暇で講義を履修し、ゼミの教授の指導により、現行の会計制度へのリバイスができました。しかし、コロナ禍により仕事が過重になり、帰っては寝るだけの生活を送ってしまい、大学院修了後の税理士試験の結果は悲惨な状態でした。
このまま当時の会社に所属しながら試験を目指すのは難しいと考え、2022年1月に税理士事務所へ転職をしました。
現在は包括的に租税法の勉強をするため、大学院に在籍しています(法学専攻・平日夜間+土曜・2022年入学)。

勉強時間の確保について

転職により通勤時間が90分から10分に減少し、土日のみの勉強から平日でも最低4時間は机に向かって勉強するようになりました。
2022年4月からは大学院(平日夜間+土曜)に通っていたため、平日は20~22時は試験勉強、22~24時は大学院の勉強、その後試験勉強と最低限の時間のルールを決めて勉強を続けていました。

財務諸表論は答練+理論暗記

財務諸表論は「独学道場+チャレンジコース(TAC出版)」を利用して勉強を進めていました。
特に注意していたのは次の2点です。

① 答練は必ず提出する!

チャレンジコースではほぼ毎週のように答練を提出する必要があり、1週でも遅れてしまえば、取り返しがつかなくなってしまいます。
スケジュールから遅れないように、資料を入手した翌週には、答練は提出するようにしていました。

② 理論の暗記はまず書いて覚える!

私は読むだけでは覚えることができなかったため、書くことを繰り返して覚えていました。

簿記論は総合計算問題を中心に

日商簿記1級を取得していたこともあり、簿記論は独学で勉強するため、『総合計算問題集応用編』(大原出版)を購入し、繰り返し解いていました。
総合計算問題を解くときに気をつけていたポイントは次の2点です。

① 時間配分を考える!

簿記論は時間内にすべて解答することが難しい科目です。
時間を計り、問題の取捨選択する力を鍛えることが必要だと感じていました。
また、解答用紙だけでなく、問題文も印刷して、実際の試験のように問題文に計算過程を記入することで、何処で時間がかかったのか、他の解き方がないかなどを検討していました。

② 総合計算問題を解く間隔を空けない!

財務諸表論を中心に勉強していたため、簿記論の勉強に時間を多くかけることができませんでした。
そのような状況でも、総合計算問題を週2回以上解き、解き方の勘を忘れないように気をつけていました。

直前期―全国模試での予行練習は大事!

自宅のみで勉強していたため、大勢の中で試験する雰囲気をつかむために、全国模試を受験しました。
コロナ前と違い、隣の席との間隔が広くなっているため、周りが気にならなかったことに気づけた点はよかったと感じています。

なお、模試の結果は、簿記論はA判定だったものの、財務諸表論がC判定と後れをとっている状況でした。
そこで、再度財務諸表論の理論を必死に覚えなおしました。

本試験当日―試験会場までのルートは要チェック!

私が特に気をつけていたのは「試験会場までのルート」です。

過去に受験した会場で、駅から遠いことにより、8月の真夏の暑い中を歩いた結果、汗だくで受験したことがあり、試験に全く集中ができませんでした。
駅から遠い時は、時間に余裕を持ち、着替えを持っていくなど準備が必要と感じています。

今回は幸い、受験会場の近隣にホテル施設があり、前泊することで容易に試験会場につけたことも合格できた要因かもしれません。
また、平安神宮の近くの試験会場だったので、朝から縁起がいいなと感じながら会場入りできました。

勉強のモチベーションの保ち方

勉強開始時刻を決めて、まずは机に向かって問題を解くことを大事にしていました。
問題を解きはじめれば、ついでにこれもやろうと、おのずとやる気が出てきて、モチベーションを保つことができました。
また、勉強時間をアプリに記録したり、Twitterで他の受験生の方々のツイートを見たりして、モチベーションを維持していました。

おわりに

簿記論・財務諸表論の試験では、総合問題についてはすべてを解ききることではなく、解ける問題を早く解くことが大事だと感じています。
そして余った時間を理論や個別問題にあてることで、点数を稼ぐことができると考えています。

なお、財務諸表論が公開模試C判定から合格できたのは、偶然にも大学院で研究した内容が試験に出たためです。
決して回り道でも無駄ではなかったと感じています。

私の税理士試験はまだ終わっておらず、大学院での修士論文作成とともに、税法科目の勉強を進めています。
引き続き、合格できるようコツコツと勉強を進めていきます。

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