宮下采子
(20歳・専修大学3年)
<受験情報>
・学習スタイル:資格の大原(東京水道橋校に通学)
・受験歴:短答式(令和4年5月)→論文式(令和4年8月)
▶︎トップ画像は受験勉強で使用していた計画ノート (本人提供)
公認会計士を目指したきっかけ
私が公認会計士を目指した理由は、将来に対する漠然とした不安を解消したかったからです。附属高校出身の私は、特に夢もなく、進路について悩んでいる際に、両親から簿記の勉強を勧められ、会計に関する専門的な知識を学べる会計学科に所属することにしました。
大学に入学したものの、コロナ禍で講義はすべてオンラインで行われたため、時間を有意義に使い、自分の将来のために役立つことをしたいと思い、資格の大原と提携している専修大学独自のプログラムである「会計士講座」を受講しました。正直に言うと、就職活動を楽に終わらせたかったのも理由の一つです。
計画ノートに記録し、バランスよく勉強
私は自宅で勉強できないタイプだったので、ほぼ資格の大原の自習室で勉強していました。本格的に通い始めたのは、開講して4ヵ月が過ぎてからで、大体朝9時から夜10時まで勉強していました。
学習計画は、「いつまでに、どこまでできるようにしたいか」をざっくり考え、半年先、1ヵ月先の自分を思い描いて、立てていきました。1日の計画は、「どの科目を何時間やるのか」を計画ノートに記し、バランスよく勉強できるようにしていました。
範囲が広いため、勉強したことを定着できるように反復する回数を増やしたかったのと、飽き性だったので毎日全科目触れるように意識していました。とはいっても、計画通りできることはほぼなく、常に修正を繰り返して「本試験までに絶対間に合わせよう」という心意気で努力していました。また、計画ノートにはスケジュールだけでなく、自分がミスしやすい点や暗記できていない理論を書いて、自分のできないところを一箇所にまとめて復習できるようにしていました。
学習方法としては、演習で間違えた問題の解き直しを中心に、テキストに戻って復習していました。講師の方々には、演習では網羅性に欠けるためテキスト中心を提唱されましたが、私の場合、テキストの読み込みは眠くなったり、頭に入らなかったりしたので、問題演習中心になってしまいました。しかし、個人的意見としては、資格の大原の問題演習はかなり網羅的に出題されていたと感じます。
成績UPの秘訣
成績が上がったかはすぐに実感できるものではないので、受験勉強中はすごく不安でしたが、今考えると、成績が伸びたなと感じることが3つあります。
1つ目は、「計算と理論をリンクさせること」です。最初はひたすら計算問題を解きまくり、よくわからないけど、とりあえず計算はできるようにしていました。それから理論の暗記をしていくうちに、効率的に覚えるためによくテキストを読み込むようになったことで、理解が深まり、計算もさらにできるようになりましたし、暗記もしやすくなりました。
私がこれを特に実感できたのは、論文式試験対策の勉強を始めてからです。12月の短答式試験を受ける段階では、理解しようと思っていても、あまり頭に入ってこず、テキストを読むのにすごく時間がかかってしまったため、暗記することに徹し、理解することを疎かにしてしまいました。そのため、試験は悔しい結果で終わってしまいました。しかし、論文式試験対策を通して、今までの暗記した知識が活き、点と点が線でつながったようにテキストの内容が頭にすっと入るようになりました。
2つ目は、「わからないことがあったら、できるだけすぐ解決させること」です。資格の大原の水道橋校には、16時〜19時の間、対面で講師に自由に質問できる「質問ブース」が用意されており、私は週4程度で通っていました。
主に問題演習の疑問点を質問しに行っていましたが、勉強方法や悩み事などを相談したり、集中力が切れた時に雑談しに行ったりしていました。公認会計士試験は範囲が膨大な量なので、重要性の低い論点は無視し、基本的な内容で疑問に思ったことは些細なことでも質問していました。
講師の方々は個性的で、受験生一人ひとりに真摯に向き合ってくれる方ばかりです。ですので、自ら積極的に講師の方々に話しかけて、自分に合った講師を見つけてほしいです。
3つ目は、「本気で取り組む受験生と仲良くなること」です。私の受験生仲間は優秀な方が多く、非常に良い環境で勉強できたので、交流を深め、勉強方法をよく真似していました。私は「どうしても一緒に頑張ってきた受験生仲間と合格したい」という気持ちが強かったので、必死で勉強しました。
自分へのちょっとしたご褒美を用意する
受験勉強中は、成績が伸び悩む時期が長かったため常に情緒不安定でした。そのため、「家に帰ったら自分の好きなことをする!」と、毎日ご褒美をつけてモチベーションを保っていました。
毎日ちょっとしたご褒美を用意する代わりに、1日たりとも勉強しない日を作りませんでした。ご褒美は、YouTubeやアニメを見ること、お菓子を食べること、友人と電話することなどでした。
「絶対に受かるんだ!」と唱え続ける
私が考える合格する上で最も重要なことは、「本気で取り組み、絶対に受かると信じ続けること」だと思います。早く受かりたいのであれば、中途半端に勉強せず、本気で勉強に向き合うべきです。どんなに成績が上がらなくても、受験生仲間に成績を抜かされても、「絶対に受かるんだ!」と自分に唱え続けてほしいです。
結局は、本人の努力次第だと思います。私は自分を信じて、大原のカリキュラムを信じて勉強し続けたことで合格できました。また、公認会計士試験の女性合格者数は男性より少ないですが、女性の受験者数が相対的に少ないだけで、受かりやすさに性別はあまり関係ないと感じます。女性でも私のように5月短答・8月論文で現役合格することも可能です。
精神的に相当辛く、何度も諦めそうになる瞬間が訪れるかもしれません。しかし、努力し続ければ必ず結果につながりますし、この受験を通して、必ず自分が以前よりも格段に成長したことを強く実感できるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました! 少しでもお役に立てれば幸いです。
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