編集部
さる、令和4年8月2日、3日及び4日に実施された令和4年度(第72回)税理士試験の試験問題、答案用紙(及び正誤表)が国税庁HPで公表されました。
◎国税庁HPの該当ページはこちら!
「過去問はある程度学習が進んだ直前期に実力を診断するために(とっておいて)使えばいいんじゃないの?」と考えている受験生も多いかもしれません。
でも、それはとってももったいない!
以下、受験生が①本試験直後の今、そして②今後学習を進める中で、どう活用すればよいか1つのヒントを提示します。
今、どう使うか?
本試験も終わり、9月から新たに学習をスタートされる方も多いと思います。
この時点での1つの活用法として「科目選択の参考にする」、そして「今後の学習のイメージをつかむ」ことがあると思います。
9月から新たな科目を学習する際、ゴールである本試験問題を今の時点で見ておくことは、科目のイメージをつかめ、選択のヒントにもなり、さらに今後の学習プランを考えるうえでも有益だと思います。
とはいえ、まったく学習していない科目については、全然解けませんよね。
それは当然。
ですので、まずは気持ちを楽にして、問題を一通り読んでみましょう。
ボリューム感、問題形式など、学習していなくても気づく点は多いと思います。
それにより、その科目で学ぶ内容をざっくりイメージして、それをもとに今後の学習に活かしていけばよいと思います。
できれば、今年の問題だけでなく、過去の問題も見ておくとさらによいですね。
なお、過去の問題をみる際は、「出題のポイント」もあわせてみてみましょう。
試験委員の先生が当該問題をどのような意図で出題したか、当該科目で何をマスターすべきかがよくわかります。
(以下に、国税庁HPにある第69回~第71回の問題等と出題のポイント、第67回・第68回の出題のポイントのリンクを記載します)
<第71回>
●令和3年度(第71回)税理士試験試験問題、答案用紙及び正誤表
●令和3年度(第71回)税理士試験出題のポイント
<第70回>
●令和2年度(第70回)税理士試験試験問題及び答案用紙
●令和2年度(第70回)税理士試験出題のポイント
<第69回>
●令和元年度(第69回)税理士試験試験問題、答案用紙及び正誤表
●令和元年度(第69回)税理士試験出題のポイント
<第68回>
●平成30年度(第68回)税理士試験出題のポイント
<第67回>
●平成29年度(第67回)税理士試験出題のポイント
過去問は本試験直前まで見なくていい?
「この夏本試験問題を見たら、本試験直前まで取っておいて、実力達成度をはかるため直前に解けばいいんじゃないの?」
そう考えている受験生も多いと思います。
でも、ぜひ過去問は折に触れてぜひ参照しましょう!
受験のゴールは「本試験問題を解けるようになること」。
そのゴールを意識して日々の学習をすることは非常に重要です。
受験生は、日々の学習を進める中で、つい目先のテキストや問題集のマスターにとらわれがち。
過去問を折に触れて参照することで、「今、そして今後何をどう勉強すべきか」を振り返る格好の教材となるのです。
つまり、折々で参照する中で、一部でも解けるところが出てくるとモチベーションがUPしてますます頑張ろうという気持ちになりますし、またまだまだ解けないという状況の場合「もっと勉強しないと」と発奮材料にもなり、これをもとに今後の学習プランを立て直すのです。
過去問をぜひ強力な味方につけて学習していきましょう!