この夏読みたい会計・税務関係の課題図書②ー“税理士とは何か?”を受験生・実務家があらためて考え、学習や実務へのモチベーションをUPさせる書籍『税理士の未来』・『守之節』


編集部

“税理士ってどんな仕事をするの?”

 明確に回答できる実務家、受験生は意外と少ないかもしれませんね。
 でも自らの仕事、また将来目指す仕事について十分理解しておくことは、実務や学習を行う上でモチベーションをUP・維持するためには非常に重要だと思います。
 そこで、少し時間のあるこの時期、税理士の仕事をあらためて考えるための2冊を紹介します。

坂本孝司(著)『税理士の未来―新たなプロフェッショナルの条件』

 税理士=「税に関する専門家」であることはもちろんですが、それにとどまらず、本書では、税理士の業務を以下の「4大業務」として位置づけて、それぞれについて詳細に解説しています。

① 税務の領域について「税法に関する法律家」
② 会計の領域について「会計専門家」
③ 保証の領域について「税務監査人・会計参与」
④ 経営の領域について「経営コンサルタント」

 税理士の活躍のフィールドはこんなに大きいことがわかりますね。

 実務に従事されている皆さんは、日頃行っている仕事の意義を再認識して業務に邁進していただくことで、社会から真に信頼され、なくてはならない職業として不動の地位を築いていただきたい。
 受験生の皆さんは、税理士の仕事は社会に大きな意義のある仕事である、と理解したうえで勉強に取り組んでいただき、1日も早くプロフェッショナルの仲間入りをしていただきたい。

 これが、著者の坂本孝司先生の読者へのメッセージです。

*A5判 / 304頁、定価:3,080円(税込)、中央経済社
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山本守之(著)『守之節―税理士のワビ、サビ、洒落、そして作法』

 税理士の仕事の意義と素晴らしさを教えてくれる本。

 役所の解釈がおかしい場合に、自らの信ずるところによって租税法を解釈し、その租税法律主義に基づき納税者を守る専門家を「自由職業人たる税理士」であるとして、それを実践してきた山本先生の生きざまが記されています。

 本書の第3部では、「自由職業人たる税理士」であるために必要な思考法、税法条文や裁判例の読み方、税務調査への対峙法などが示されており、税理士としていかに生きるべきか大きな道筋が示されています。

 また、山本先生は実は若いころ受験指導もされていて、多くの合格者を輩出したカリスマ講師でもありました。本書の第2部で実務家を育てるという視点からの指導法等が紹介されており、今の受験生も大変良い刺激が得られると思います。

 読むと元気になる・ヤル気が満ちあふれてくる内容。
 ぜひご覧ください!

*四六判 / 176頁、定価:1,980円(税込)、中央経済社
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 特に先日の税理士試験について、自己採点で思うような結果が得られなかった受験生の中には、心が折れかけている方もいるかもしれません。
そのような方は、特に上記の書籍をご覧いただき、新たな気持ちで勉強に取り組んでいただくことをオススメします!


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