加藤大吾
(公認会計士・税理士)
公認会計士試験(短答式)の財務会計論の計算&理論のレベルを想定した○×問題を、2021年5月の本試験まで毎日(月~金)出題!
もちろん税理士試験の簿記論・財務諸表論、日商簿記1級の対策にも使えます。
【〇×問題】
当社は退職給付の制度として、確定拠出制度を採用している。掛金拠出額20,000円を当座預金より支払った。
(借)退職給付引当金 20,000
(貸)当座預金 20,000
【正解】 ×
確定拠出制度を採用している場合は、要拠出額を費用処理する。
(借)退職給付費用 20,000
(貸)当座預金 20,000
【根拠となる会計基準】
企業会計基準第26号「退職給付に関する会計基準」
確定拠出制度の会計処理
31. 確定拠出制度については、当該制度に基づく要拠出額をもって費用処理する。また、当該制度に基づく要拠出額をもって費用処理するため、未拠出の額は未払金として計上する。
確定拠出制度の開示
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32. 前項の費用は、第28項の退職給付費用に含めて計上する。
〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。