
まーちゃん(税理士)
【編集部より】
税理士試験まであと少し。本企画では、『税理士試験全11科目のすごい勉強法』の執筆陣からの応援メッセージを掲載します。
いよいよ税理士試験の直前期。
私は毎年この時期になると、緊張や不安、焦り…さまざまな気持ちが入り混じり常にそわそわしていました。 試験を受け終わった今でもこの時期になるとそわそわしてしまいます。
今回はそんな直前期に、微力ながら、私が実践していたことをいくつかご紹介させていただければと思います。
1. 理論に力を注ぐ
私は計算が得意で理論が苦手だったので、直前期には9対1くらいの割合で理論中心の勉強に切り替えていました。
おすすめの方法は「自分の言葉で理論をざっくり説明してから、ベタ書きを暗唱する」ことです。 もちろん完全に覚えることが理想ではありますが、すべてを覚え切れない場合も、ざっくり説明できるようにしておけば、本番その理論がでても白紙だけは避けられます。また何度も説明しているうちに、べた書きの精度もあがります。
2. 緊張しないようにではなく、緊張しても解けるようにする
私は本番で緊張しやすいタイプで、法人税の時などは手がふるえて文字が書けなくなることもありました。
そんな私が実践して効果があったのが、「緊張しないようにする」のではなく、「緊張する前提で準備する」ことでした。
直前期は答練や総合問題を解くときに、あえて最初の5分間を何もしないで過ごし、その後に解き始めるようにしました。
これにより、本番で緊張して最初手が震えてしまっても、5分もかからず震えがおさまれば、普段より余裕をもって解くことができると思えるようになりました。
本番での5分はかなり長いので、たいていは1分も何もしなければ落ち着いてきます。そのあとは問題をゆっくり読みながら線をひくなどから始め徐々に緊張をほぐしていきました。
3.万全な準備をする
私は以下のようなものを持っていきました。
リストにしておき✓して忘れないようにしていました。
持っていったもの:
- 計算でよく間違えていた場所をまとめたA4の紙2ページ分
- 理論マスター
- 電卓(心配性のため複数持ち込み)
- 常温のお茶
- 凍らせたお茶
- はおりもの
- 笔記用具(ペンは5本ほど)
- お守り(子どもが書いてくれた手紙)
- レモン味のお菓子(心を落ち着かせるため)
- タオル
- もしもの時のため多めの現金とカード(タクシー用)
暑さ対策と冷房による冷え対策の両方、もしもの時のお金を忘れないように気を付けていました。
4. 本番は最後の1分まで頑張りきる
国税徴収法は時間が足りなくなることが少ないテストです。
書き終わった後は問題を読み返し、その後に自分の解答をよく確認するようにしていました。
実際の本番でも、読み返しによって表現がわかりづらくなっていた部分を修正できたり、問題を読み返して「この理論も書いた方がいいかも」と気づけたこともありました。
5. 国税徴収法の本試験会場は静か!
この科目は他の会計科目や税法人気科目に比べ受験者が少ないため、会場が静かで集中しやすいのが特徴です。少しさみしい気もしますが、待ち時間も静かで、私は気持ちを落ち着けて本番に挑めました。
最後に
どうか、体調万全で本番をめざしてください。(自身だけでなく家族も含めて健康で本番を迎えられるようにしてください。過去に子供が熱を出してしまい当日の試験に行けるかどうかギリギリだった経験があるため。)
そして、ご自身が築き上げてきた努力を、答案にしっかり表現できますように。
心から応援しています!!
【プロフィール】
まーちゃん
税理士
25歳の時に簿記論・財務諸表論に合格。その後10年間受験から離れ、子どもが3歳と1歳の時にに税理士への夢が再びよみがえる。税理士事務所で働きつつ、子育てをしながら5年かけて官報合格。現在は勤務しながら、副業で税理士開業。著書に、『税理士試験11科目のすごい勉強法』(共著、中央経済社)がある。