【会計士合格体験記】文学部史学科から会計士試験合格!大学生活やサークルやバイトと両立


N.S(22歳) 國學院大学 4年生

・学習スタイル:大原、通学
・受験歴:短答式試験3回(2023年12月合格)→論文式試験1回(2024年8月合格)

文学部史学科から会計士を目指す

私は、文学部史学科に在籍しながら公認会計士試験の勉強をしていました。
文学部出身で会計士は就活をしていると何人か見かけますが、少数派です。

なぜ目指そうと思ったかというと、①史学科の学びを生かせる職であること、②業界として産休・育休制度がしっかり整備運用されているという話を聞いたこと、③大学に公認会計士試験奨学金制度があり、その選抜試験を突破した(初学1.5年コースを大学の全額負担で勉強できた)ことの3つが挙げられます。

①はどういうこと?と思われると思いますが、史学科がやることは、ただ残っている史料から論を組み立てるだけではありません。
その史料の背景・誰が書いたか・なぜ書かれたのか、史料の信憑性を慎重に検討するといった作業を行わなければ、正しく歴史を見ることができません。

このように書くと、監査と通ずる部分があると感じられるのではないでしょうか。これは、大学の公認会計士試験奨学生選抜試験で経済学部の先生が仰っていたことです。

当時は監査論など学んでいなかったのでピンと来ませんでしたが、監査論を学び、確かに先生の言った通りだと感じるようになりました。

サークルもバイトも諦めない!

勉強一色の生活では気持ちが持たないとわかっていた

私は大学1年生の始めから、サークルに所属しておりバイトもしていました。

会計士試験の勉強を始める際、これらをやめて会計士試験と大学の勉強(卒論)だけにすることもできましたが、それはしませんでした。
理由は、自分の性格的に勉強一色の生活は気持ちが持たないとわかっていたからです。

大学受験に失敗した私ですが、原因は残り1ヶ月で学校も塾も授業がなくなり友人に会う機会が激減したことで、誰とも話せないストレスからくるモチベーションの著しい低下だと考えています。
人と会う・話す最大の機会であるサークルやバイトをやめることは、私にとって逆に合格から遠のくことだと感じたのです。
もちろん、それらをやり続けることは勉強時間が減ることになります。だからこそ、絶対に大学在学中に受かる、サークル・バイトを落ちた言い訳にしないという気持ちで勉強に取り組んでいました。

勉強が中心だった大学生活の中で、会長を務めたサークル活動は大変だったけれども確かに勉強の息抜きとなり、バイト(塾の事務員)は大学受験に向けて努力する生徒たちを見て「私も頑張ろう」という気持ちになり、モチベーションの維持に役立ちました。

メリハリのある勉強につながる

また、サークルやバイトに行く時間は勉強できない時間です。
そして、これらは時間が決まっています。
そのため、この時間はサークルを楽しむ、バイトを頑張る、それ以外は公認会計士試験で必要なタイミングで卒論をやる、授業の課題をやるといったメリハリのある勉強をすることができたと思います。

勉強できる時間とできない時間を予定としてハッキリさせておくことで、逆に勉強できる時間は集中してやるべきことをやれていたと思っています。

周りのサポートに感謝

そして、これらをやりながら合格を掴み取れたのは周囲の方々の協力のおかげだと感じています。

会計士試験の勉強と卒論を書ききれたのは、3年生から出される課題をしっかりこなしていれば卒論を完成させるための道を歩けるようにしてくれた先生のおかげです。

会計士試験の勉強とサークルやバイトを両立できたのは、勉強一本にしなくていいのかと言わず、信じて見守ってくれた両親・資格学校の個人担当の先生や、仕事を抱えなくていいように協力してくれたサークルの仲間たち、無理のない範囲で入ればいいからと言ってくれたバイト先の方々のおかげです。

本当に恵まれた環境で、大学生活を楽しんだ上で合格を掴み取れたと思っています。
上記に書いた方々には、感謝の気持ちでいっぱいであり、合格の報告が出来たことにとても安心しました。

おわりに

会計士試験の勉強と別のことを掛け持ちすることは、相当の覚悟と周囲のサポートが必要不可欠です。色々やっているように見えていると思いますが、これでも諦めてる事や勉強を始めたのを期に辞めた事はいくつかあります。

必要なのは、「大事にしたい事」と「優先順位」をしっかり決めることだと思います。
みなさんの受験勉強期間が、皆さんにとって有意義な時間になり、その先で合格を勝ち取れることを願っています。


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