わたしの独立開業日誌 #行政書士・宮本絵理
- 2025/4/24
- 独立開業日誌

化粧品ビジネスの新規参入サポートと酒類販売免許申請がメインの行政書士
はじめまして。
行政書士宮本えり事務所の宮本絵理と申します。
第一子の出産後、命の尊さを実感すると共に、今後の私の生き方は、社会や人に貢献できるような人生でありたいと強く感じました。
そして、育休取得中に行政書士という資格に出会い、魅力を感じ、独立開業を目指して受験を決意し、2021年に開業しました。
現在は、化粧品ビジネスの新規参入サポートと酒類販売免許申請を専門業務として活動しています。
お客様の『叶えたい』を実現する行政書士」として、「それでは無理ですよ」ではなく、「厳しいけれどこうしたらできる」という方法を一緒に考えていくことを心がけています。

育児休暇中に行政書士試験に出会い、2回の受験で合格
ワインの輸入会社で自由気ままなOLをしていました。
第一子を出産した時に、初めて医療機関にお世話になりました。
出産にあたり、出産に係る医療従事者の方々の懸命な仕事ぶりに感銘を受けました。
目の前の母体や赤ちゃんの事に本当に真摯に一生懸命に向き合いながら仕事をされており、「私も何かもっと社会に貢献できるような仕事をしたい」と強く思うようになりました。
とはいえ、実際に何ができて何がしたいという具体的なところまでは決まらず、ぼんやりとそんな事を考えながら育児に追われていました。
子どもが1歳近くなり、復職が近づくと、私の中で一つの迷いが生まれました。
「このまま会社に戻って、時短で働いて、組織に中でしばられて、せっかくできたかわいい子どもとの時間も制限され、私の人生このままでいいのかな?」と思ったのです。
そんな中、SNSを見た時に、たまたま知人の「行政書士試験を受けました!」という投稿が目に留まりました。
とても気になり、そこから行政書士について沢山調べました。
法律系の資格の中では比較的易しく、初学者でもがんばれば短期で取得が可能で独立ができる資格だとわかりました。
具体的に何をやるのかは正直良くはわからないままでしたが、昔読んだ漫画の『カバチタレ』(講談社)のイメージがありました。
自分の知識を使って人の役に立てる仕事だ!
これだ!!
と思い、すぐさま通信講座を申し込み、勉強をスタートしました。
勉強については、理解することが楽しく、苦ではありませんでした。
育児に専念していると、子供ではなく自分の為に使う時間がとても贅沢に感じました。
学習開始後に、めでたく第二子を妊娠しました。
育児休暇を延長し、初めての子育てに奮闘しながらも勉強を続けました。
第二子を出産した年の11月、2回目の行政書士試験を受験し、合格することができました。
すぐに開業したいが…
行政書士試験に合格したら、すぐにでも開業したい気持ちでした。
ただ、1月末の合格発表の時点では、育休中で、復職はその年の4月の予定でした。
すぐに退職するのは会社に申し訳ないという気持ちもあり、一度会社員として復職しました。
最初の計画では、様子を見ながら1年ほど兼業でやってみるつもりでした。
SNSで発信したり、交流会に参加したりと営業開始
開業時は、何の業務をやるかというのは決まっていませんでした。
1年くらいは業務を絞らずなんでもやってみて、その中で興味のあるものに絞っていこう考えていました。
営業戦略もまずは出来る事から始めました。
まずはSNSを使って既存の知人等に開業した事を伝え、思い当たる士業の知人にはアポを取って会いに行ったりしました。
また、HPやSNSのアカウントを作り、コロナ渦の開業ではありましたが、士業や経営者の集まる交流会(という名の飲み会)に地道に人脈を作りました。
兼業と育児でオーバーワーク。退職して専業に
初めての2人育児をしながらの復職&開業は、今から思えば無茶なチャレンジでした。
よく「ご祝儀案件」と言われるものですが、開業後に知人等から仕事を頂きました。
ただ、実務未経験の即独で兼業、子どもも未就学で、とにかく時間がありません。
子どもが寝た後にオンラインMTGしたり、実務書を読んだりしていました。
会社の休憩時間中にも実務書を読んだり、役所に問い合わせをしたり、何とか頑張っていました。
しかし、1ヶ月もたたないうちに、この生活はちょっと無理があると家族会議をしました。
そして、退職する決断に至りました。
結果、予定通りとはいきませんでしたが、早く開業して行政書士として活躍したいという気持ちが強かったので、結果オーライではありました。
これまでの経験が専門分野として花開く
2025年4月で登録5年目、10月で独立5年目に入ります。
1年目は今の専門とは全く関係のない、離婚業務、契約書関係、法人設立、補助金、風営関係、などなどいろいろ経験しましたが、「やはり自分が支援したい業界の事業を専門にしたい」という気持ちが固まりました。
美容・保健の短期大学を卒業し、4年間都内の美容室で勤務していました。
化粧品関連の許認可というニーズがある事を知り、巡り巡って行政書士という形で、私の好きな美容の業界をサポートできればと思い、開業1年後から化粧品事業の専門として営業活動を行いました。
その営業活動が功を奏し、同業他士業の方からも、化粧品関連の許認可といえば宮本えりと認知されるようになってきまいた。
また、ワインの輸入会社での勤務経験を活かし、「酒類販売免許」の業務も行っています。
業界の事がわかるのはやはり強みなります。
ニッチな分野で稼ぐ!
思えば、化粧品もお酒も、行政書士業務としてはどちらもニッチです。
化粧品に関しては、取り扱っている事務所が本当に数えられるくらいしかありません。
そのため、情報が少なく最初は学ぶのに苦労しました。
ただ、好きな業界のビジネスのサポートができるので、楽しく日々学ぶことが出来ています。
企業の内部に入り込んで一緒に事業を進めていくような、並走型のサポートができるのが化粧品業務の面白さです。
単発業務の多い行政書士業務としては珍しく、継続ありきのサポートなので、お客様と顧問契約をします。
スポットで終わってしまうより、伴走してサポートするスタイルに、とてもやりがいを感じています。
おわりに
「人の役に立てる仕事がしたい!」「自由に仕事をしたい!」という2つの想いがたまたま出会った行政書士という資格によって、今叶えられている途中です。
事務所の運営についてはまだまだ課題が沢山ありますが、資格が人生を変えてくれました。
事務所の運営も、取り扱い業務も、また働き方も人それぞれ、どんな風に展開していきたいかによって様々な方向性が可能なことも、この資格のいいところではないかと思います。
【著者プロフィール】
行政書士宮本えり事務所代表。行政書士。
現在は小1と年中の子を持つ二児の母。
趣味はトライアスロン、マラソン、お菓子作り。
仕事も育児も趣味も、全て全力で楽しむのが私のモットーです!
ホームページ:https://office-miyamoto.beauty/ https://office-miyamoto.work/