
エマ
(21歳、大阪公立大学4年)
〈受験情報〉
学習スタイル:CPA通信
合格履歴:令和5年5月短答⇒令和6年8月論文
▶トップ画像はエマさんの合格証書
塾の運営アルバイトをきっかけに財務や会計の専門家を目指す
会計士を目指したきっかけは、塾の運営のアルバイトが関係している。
赤字経営により給料が遅延している状況や、校舎が次々に撤廃されている状況に疑念を感じていた。「自分ならこうするのに」などの思いがあったが、一学生アルバイトには何もすることができず、力不足にもどかしい思いを感じると同時に財務に興味を持つようになった。
そんな時に、大学で会計士の方からお話を聞く機会があり、財務や会計の専門家として自分の可能性を無限に広げられる資格の存在を知った。
その後の決断は早く、周りに目指している人がいなかったにも関わらず、迷いなく資格を取ることを決意した。
1年半サボった期間があるものの、在学中に合格!
そのような背景があったものの、大学受験を経て自分の能力に自信があった事や、大学での友達付き合いが楽しくて、予備校に入学してから約1年半ほど全く何にも手をつけていないという恐ろしい状況に陥っていた。
一年半も期間が空くと、手をつけなすぎてどこから何をしていいのかわからず、余計にやる気がなくなるという状況になった。
お金を払っている以上、どうにかしなければいけないという思いから、まずは講師に相談してみようという考えに至り、たまたま難波校に来ていた講師に初めての相談をした。
怒られると思っていたが優しく接してくださり、短期間でも力をつける方法や勉強の仕方を教えてくださった。
その結果、12月から勉強を開始し、約半年後の5月短答式試験に合格することができた。
残念ながら、その後の本試験には落ちてしまったが次の年の本試験には無事合格することができた。
サボった期間がかなり長かったにも関わらず、何とか在学中に合格できた。
勉強方法
勉強方法は、次のことを意識していた。
重要度
1つ目は、重要度を意識して勉強することだ。
予備校がテキストに重要度を記載してくれているのだが、ABは皆が高い精度で押さえてくると考えられるため,ここを落とすと大きな差がつくことになる。
しかし、逆に考えれば、Cなどで差がつくことはなく、ABさえ押さえていればある程度戦えることを意味している。
このように、意識することで効率よく短期間で成績を伸ばすことができる。
想起学習
2つ目は、想起学習を取り入れることだ。
これはよく言われることだと思うが、何かを思い出す作業は記憶の定着に重要な要素だと言われている。何度も何度も頭の中で思い出す訓練をすることで、これもまた短期間で暗記したり精度高くAB論点を押さえることができた。
慣れるまで難しいし、何度も同じことをやることになり煩わしくて敬遠しがちだが、これを我慢して続けられるかどうかは合否を分けうると思う。
勉強時間の管理
3つ目は、勉強時間に締め切りを設けることだ。
確か締め切りルールなどという呼び方があった気がするが、これが本当に効果的で、夏休みの宿題も夏休みの最終日に近づくにつれて集中して急いで取り組めるといった現象を経験してきた人も多いのではないだろうか。
会計士の勉強(どの勉強でも同じだと思うが)でも、例えば12時からお昼ご飯を食べるからそれまでにここまで終わらせなければいけないと、多少きつい計画を立てる事でフローの状態に入りやすくなり集中して勉強することができた。
それだけでなく、切替する習慣も身につくのでオンオフをはっきりすることができ、精神的に病むことなく勉強を継続できるという点もこの締め切りを設けるという方法を活用していた理由の一つである。
休息
4つ目は、休むことに罪悪感を持たないことだ。
しんどい時は遠慮なく休むべきだし、それは体が休息を求めているサインなので積極的に休む必要がある。
とはいえ、私自身、勉強をせずに過ごすということに非常に罪悪感を感じていた。あの時間勉強してたらここまで進められたんじゃないかであったり、仮に落ちたら今日のことが頭に浮かんでくるんじゃないかといったところだ。
しかし、それは大きな間違いで、辛いしんどいと思っている時まで勉強を続けていても全く意味はなく、そうであればその日は休んで次の日に気持ちを切り替えて勉強するといった方がはるかに効果的な勉強になる。
会計士の勉強は短期ではなく、長期的な試験なので長期の思考をもって積極的に休養もとるべきなのだ。
根を詰めすぎて途中で潰れるという状態が1番恐ろしい。
最後に
最後に、私のようながけっぷちの状況でも合格できたという事実をモチベーションに変えてくれればと思う。
また、私は、当初この試験を舐めていたため勉強していなかったと言ったが、本当にこの試験を舐めない方がいい。
もちろん勉強の難しさと言うのもあるかもしれないが、それではなく、メンタルゲームだというのが私の正直に思うところだ。毎日毎日、机の上で自分と向き合うことになる。
結果は最後にしか得られないにもかかわらず、辛いことや失うものはその過程で何度も出てくる。
このことは想像よりはるかにきついことだ。
しかし、この試験を経てそのことを理解できた経験は紛れもなく私の財産になっている。ぜひ、会計士を目指してほしいと思う。
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