【会計士合格体験記】会計士試験はメンタルの維持が重要!タスクベースで学習を管理


RI
(20代、一橋大学4年)

〈受験情報〉
学習スタイル:TAC(通信講座)
合格歴:令和5年5月短答⇒令和6年8月論文
▶トップ画像はRIさん愛用の勉強道具(本人提供)

公認会計士を目指したきっかけ

大学2年生のときに就活について考え始めた際に、自分の武器とは何なのだろうか、このまま就活して就職できるのだろうかという不安が襲ってきて、自分が胸を張って武器と言えるものを身につけたいと思ったことをきっかけとして資格を取得しようと考え始めました。

そして、私は、商学部で学んでいて、会計に興味を持っており、会計学に関するゼミに所属していたため、会計士試験に挑戦しようと決めました。

受験において重要だと思うこと

会計士試験は通常、年単位での学習になってくるため、メンタルの維持が重要だと思います。メンタルの維持ができて、学習を継続できるという時点でまず才能があると思います。
というのも、私は、メンタルの維持ができず、勉強が手につかない期間があり、短答式試験、論文試験ともに1回ずつ不合格を経験しているからです。

ここからは、合格した際に私がどのようにメンタルを維持していたかについてお話したいと思います。
私は、まず、自分の性格を分析しました。巷で良しとされていることが自分の性格には合わないということもあるのでそれを洗い出すためです。

そして、自分に合う学習環境を整えます。
例えば、私の場合、学習時間は一切計らず、タスクベースで管理しました。
学習時間を確保することに意識が向かい過ぎて、中身のない勉強をしてしまいがちであるうえに、学習時間が確保できなかった際に自己嫌悪に陥り、モチベーションの維持が難しいからです。
また、継続が苦手な私にとって、タスクベースで管理する方が1日の目標が明確で達成感が得られやすく適していました。

他にも、X(旧Twitter)や専門学校にいる人に目を向け過ぎず、距離をとるというのが私のルールです。あまりに成績が良い人や自分よりたくさん勉強している人、自分が理解していないことを常識のように話している人がいっぱいいて敵わないのではないかと落ち込んでしまうからです。

もちろん、学習時間を測ったり自分よりできる人を見たりして、やる気がみなぎる人もいると思います。なので、自分の性格を把握して適切な対応をとるということがメンタルを維持して学習を継続する上では重要なのです。

学習方法

私は、基本的に予備校から与えられたものをやり続けていただけで特段変わったことはしていないので、勉強をしていた際に気をつけていたポイント2つについてお話ししたいと思います。

教材を信じて反復

1つ目は、1つの教材を信じてそれをひたすら反復することです。

私は、予備校のテキストと問題集を直前期まで反復していました。
計算については、問題を見て、解答までの筋道が浮かぶようになるまで繰り返し、その後は、知識の抜けがないかチェックするためのメンテナンスをしていました。
理論については、単元ごとに区切って進めていき、短答なら迷わず即答できるようになるまで、論文なら解答を想起できるようになるまで繰り返していました。

反復のときに気を付けていたことは、テキストや論証を読んだだけで回転して覚えた気にならないようにし、何も見ずに想起できるかに着目して負荷のかかる回転をするという意識をもつこと、しつこいぐらいに繰り返すことです。例えば、重要性が高いのに自分が苦手でなかなか覚えられない単元については3日連続でやる→1日空けてやる→3日空けてやる→5日空けてやるなど自分がまたこれかと思えるぐらいやればさすがに覚えられます。
また、帰りの電車、家で湯船に浸かっているとき、寝る前、翌日の学習内容に入る前などにふと何も見ずに想起してみると定着しやすいと思います。

直前期の科目バランス

2つ目は、直前期に科目バランスを崩さないことです。

私は、どうしても得意科目を放置してしまいがちだったので、直前1ヶ月は、各科目、理論/計算ごとに1日にやるべきことを大雑把でいいので日程表に書き出して、その日にやったら〇をつけるということを淡々と繰り返していました。

直前1ヶ月の計画を立て、やるべきことを日程表に書き出す際には、直前10日間で全論点を1周すること、計算は基本的な問題で回しつつ、3~5日に1回、模試や答練などでたくさん間違えた負荷の強い問題を解くようにすること、理論は苦手または重要分野を比重高めにしつつ網羅的に反復できるようにすることに気を付けていました。

最後に

公認会計士試験の勉強をしていると進捗が感じられなくてつらいときもあると思いますが、最後まで自分ができることを続けていれば道は開けると思います。

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