MT
(24歳、早稲田大学大学院会計研究科2年)
<受験情報>
・学習スタイル:CPA会計学院(通学講座)
・受験歴:短答式(令和3年5月)→論文式(令和5年8月)
▶トップ画像は受験勉強に使っていた『エッセンシャルIFRS〈第7版〉』と文房具(本人提供)
コロナ禍を機に再び公認会計士を目指すことに
こんにちは、MTと申します。
中央大学商学部会計学科を卒業し、合格時は、早稲田大学大学院会計研究科2年生で、予備校はCPA会計学院に所属していました。
私は大学1年次に日商簿記3級と2級、3年次に日商簿記1級、4年次に短答式試験、大学院2年次に論文式試験に合格しました。
もともと数学が得意で、「専門知識を身につけたい」「数字を扱う仕事をしたい」という思いから公認会計士を目指し、大学に進学しました。
しかし、商業高校で勉強してきた人たちの高いレベルに圧倒されたことや、大学の語学の先生が熱心に教えてくれたこともあり、2年生から留学する準備をしていたため、受験期間は長くなってしまいました。
大学3年生の3月、留学した矢先にCOVID-19が流行り、帰国せざるをえなかったことをきっかけに公認会計士を再び目指すこととなりました。
仲間と切磋琢磨できた大学院生活
私は、合格までの過程で2回も論文式試験に落ちています。
ただ、大学院に入学した目的は、「論文式試験に3回不合格になった場合の短答式試験免除」よりも、「大学3年次に受かった人たちに負けたくない」「少しでも補習所の単位を免除して近づこう」と思ったからでした。
論文式試験は年1回しか受けられないため、今、自分ができることを全力でやろうという思いでした。
結果としては、大学院1年次で企業法で足切りになってしまい不合格だったので、目的は達せられませんでした。
しかし2年次において、社会人の方々や大学院から勉強を始めた難関大学出身の方々が短答式試験に合格して同じ土俵に入ってきたことで、レベルの高い競走ができ、このことが合格につながったと感じています。
また、現状の成績に満足せず、どんどん高みを目指して努力することができ、大学院生活はとても充実した時間でした。
合格した3回目は、友人や先生に相談しながら勉強
2回目の論文受験時は、「絶対に受かる」という気持ちで計算科目を重点的に勉強し、移動時間やスキマ時間に理論科目を勉強していました。
しかし結果としては、租税法と経営学が免除となり、企業法で足切りになってしまいました。
3回目の論文受験時は、私は財務会計論が得意だったので、レバレッジを効かせる目的で免除を使うことに決めました。
租税法と経営学を受ければ、科目間で偏差値をカバーすることが可能なので安定はしますが、財務会計論より偏差値が下回った場合、総合の偏差値は下がります。
論文式試験に合格するのは人生で1回しかないのだから、できるかぎり上位で合格したいと思い、多少の安定性よりも「どれだけ偏差値を伸ばせるか」を考えていました。
とはいっても、一生懸命勉強してもまた企業法で足を切らてしまうのではないかという気持ちでいっぱいで、やる気に満ちあふれているというよりも、「淡々とタスクをこなしていく」といった感じでした。
ただ、3回目には友達や予備校の先生に恵まれ、どのように勉強しているか教えあったり、問題の解き方などを見てもらう機会を設けたりしたことで、結果的に得意な財務会計論よりも前年度に足切りにあった企業法のほうが偏差値が高かったです。
最後に
私は2回も論文式試験に落ちたように、上手くいかないことがたくさんありました。
ただ、その度に落ち込みながらも自ら考え、改善しながら勉強を続けたことが、私の合格要因であると思っています。
周りで9回も公認会計士試験に落ちてしまったという話も聞いたことがあります。
だから正直、怖い部分もありました。
しかし、自分を信じて頑張っていれば受かるし、ダメだとしても絶対になんとかなると思って努力を続けました。
私は決して地頭がいいほうでも、効率がいいほうでもなかったため、合格するまでに何年もかかってしまいました。
だからこそ、今回合格できたことは長年支えていただいた大学院の先生方、予備校の先生方、友達、家族のおかげだと思っています。
本当にありがとうございました。
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