R.T
(21歳・立命館大学3年生)
<受験情報>
・学習スタイル:大原簿記専門学校(通学)
・受験歴:短答式(令和3年12月)→論文式(令和4年8月)
▶︎トップ画像は受験勉強で使用していた教材など(本人提供)
会計士を目指したきっかけ
私が会計士を目指した理由には、新型コロナウイルスの影響で行動が大きく制限されたことが関係しています。私たちの学年は、大学入学とコロナ流行の第1波が重なりました。
入学前の私は、サークル活動に励んだり、留学に挑戦したりといった、ごくありふれた楽しい大学生活を送ることばかり思い描いていました。しかし、実際は、どのサークルも活動休止を余儀なくされて再開の目途は立たず、もちろん留学の募集もありませんでした。
それどころか、実際に大学へ行くこともできませんでした。このままでは、大学生活が何もしないまま終わってしまうと危機感を感じました。
そこで、行動制限下でも充実した大学生活を送る方法はないかと模索していたとき、たまたま受講していた簿記の授業で公認会計士について知りました。
会計士は、さまざまな業種の企業に関与することができ、男女関係なくキャリアを形成できる点にとても魅力を感じました。
さらに、在学中に会計士試験に受かれば、周りの学生と差をつけることができるうえに、行動制限で遊びの誘惑があまりない今は、試験勉強をするのにうってつけであると私は思い、会計士を目指すことにしました。
短答式試験までの勉強ー計算はコツコツ、理論は努力と結果が比例する
私は特に学習計画を立てるということはしていませんでした。その代わりに、専門学校の講義を終えたら次の講義までに復習を済ませるようにしたり、演習が近い日にはその対策をしたりというように専門学校のカリキュラムをペースメーカーに学習を進めていました。
私のように長期間の学習計画を立てるのが苦手な方は、無理に計画を立てようとせずとも、専門学校のカリキュラムを信じてそれに沿った学習をすることでも特に問題はないように思います。
直前期は理論の勉強に力を入れ、それまでは計算力の強化を図っていました。
計算に関しては、何度も演習を重ねて速く正確に解けるように訓練するに越したことはないと思います。しかし、その成果を実感するのには時間がかかります(私は本番の1カ月前にやっと成果が見え始めました)。
そのため、成果が出ずとも焦らずにコツコツ努力し続けることがとても大切だと思います。
一方で、短答式試験の理論は短期間でも成果が出やすく、努力と結果が比例しやすいです。そのため、私は直前期の理論の勉強にはとても力を入れました。
具体的には、できるだけ多く肢別問題を回転させるようにしました。
1周目は、まず単元ごとに、テキストを読んでから肢別問題を解きました。
2周目は、まず肢別問題を解き、ほとんどわからないと感じた単元はテキストを再度確認しました。
3周目は、できるだけテキストは読まず、間違えた問題や不安な問題に印をつけながら解いていきました。
そして、4周目以降は印をつけた問題を中心に解き、それでも怪しい問題に印をつけることを繰り返しました。このように何度も解くことで、自分の自信をつけることもできると思います。
論文式試験までの勉強ー白紙の問題をつくらない
論文式試験は、計算も理論もどちらも基本的・標準的な問題(Aランク・Bランク)を確実に解けるようにすることがとても大切だと思います。
裏を返せば、解説を読んでもわからないような問題(Cランク)に関しては、潔く諦めても全く合否に影響しないと思います。そのため、計算はテキスト例題レベルの問題を中心に解き、計算力の向上というよりかは計算力の維持を図っていました。
理論は、問題集に掲載されている典型的な問題は暗記・理解するようにしました。また、企業法のように『法令基準集』を多用するものは、演習を通じて、何が大体どこに書かれているのか把握するようにしました。
論文式試験は、『法令基準集』の使用が認められていることが1つの特徴なので、演習でその使用に慣れておいたほうが良いと思います。
また、演習を通じて、自分にあった時間配分を本番までに見つけておくこともおすすめします。
論文式試験において最もやるべきでないことは、「白紙の問題があるまま答案を提出してしまうこと」です。そのため、自分にあった時間配分ですべての問題に目を通し、空欄の問題をなくすことができるように訓練することが大切だと思います。
努力し続ければ受かる!
会計士試験の勉強は長期戦です。何度も壁にぶつかると思います。しかし、この試験は努力し続ければ必ず受かります。
だから、最後の最後まで諦めずに、自分の力を信じ続けてください。陰ながら応援しています!
【こちらもオススメ!】
合格体験記の一覧