ゆうき
(22歳・関西大学会計専門職大学院1年)
<受験情報>
・合格科目:簿記論(令和4年度)
・学習スタイル:通学(TAC)
▶︎トップ画像は受験勉強で使用していたツール(本人提供)
税理士を目指したきっかけ
高校時代、生徒会の財務委員を務め、部活動の予算折衝や生徒総会に関わるうちに、「会計」というものを知り、興味を持ちました。当時は生物専攻の理系だったのですが、高校3年の時に文転し、経営学部に入学しました。
大学1年で簿記3級・2級を取得し、次のステップを考えていたところ、ゼミの教授から公認会計士・税理士の勉強を勧められました。税理士を選んだ決め手はコツコツ1科目ずつ勉強でき、粘り強い自分の性格に合っていると思ったからです。
初受験・飛び級で大学院へ
大学3年の時に、簿記論を初めて受験しました。しかし、結果は惨敗でした。
以前から大問順に問題を解く癖があり、当時の私は簿記論の解答戦略を知らず、最初の問題から順番に解き始めました。
その結果、大問1の個人企業・割賦販売に時間を割いてしまい、第三問の途中までしか解くことができませんでした。
今振り返れば、「このままでは受からない」と危機感を持ち、気を引き締めることができたので、とても価値のある不合格だったと思います。
大学3年の秋、周りの人たちが就活を始め出して、自分は「経理や財務、会計事務所で働きたい」という意思はあったものの、将来の進路を迷っていました。
そんな中、会計専門職大学院というものを見つけました。大学では会計や税法についての授業が少なかったので、「より体系的に学んで社会に出たい」「修士論文を書き、税法科目の免除を狙うこともできる」という考えから大学院進学を目指し始めました。
その中で、関西大学では飛び級で入学ができることを知り、私は飛び級で関西大学会計専門職大学院に入学しました。
大学院との両立、そして2回目の税理士試験
大学院に入学してから税理士試験までの4か月は本当にあっという間でした。
会計専門職大学院ということで、財務会計だけではなく、管理会計や監査論、会社法といった公認会計士試験の分野も必修科目でした。
そして、入学と同時に修士論文の執筆に向けて、法人税法・所得税法の勉強や判例分析の練習など、とにかく毎日が忙しく、大学を出るのが夜23時くらいになっていました。しかし、「次こそは必ず合格するぞ」という決意から、空きコマや電車内での時間を活用し、簿記論・財務諸表論の勉強を進めました。
答練ではとにかく解ける問題から埋めていくことをモットーに取り組んでいました。
簿記論は日商簿記検定とは違い、必ず70点を取らなければいけない試験ではありません。
「他の受験者が解けるであろう問題をいかに落とさず、上位に入ること」が目標です。そのことを意識して解いていました。
大学院の期末試験の翌週が税理士試験だったので、7月後半は寝る間を惜しむくらいとても忙しかった思い出です。
そして税理士試験当日、簿記論では受託買付、委託買付が出題され、一瞬頭が真っ白になりかけましたが、昨年度の失敗を活かして、とにかく解ける問題から埋めていくことを意識して、他の問題から解き進めました。
その結果、2回目の受験になりましたが、なんとか簿記論に合格することができました。
受験から学んだこと
税理士試験を受けて学んだことがあります。
それは「会計の本質を理解する」ことです。
今までは解法を丸暗記し作業のようにしか解いていませんでした。そのため、簿記3級、2級では通用したのですが、税理士試験では全く太刀打ちできませんでした。
この原因として、これまでの自分がしてきたものは「合格点を取るための勉強法」であり、会計の本質的な理解には至っていないことがありました。
そこから、「なぜ、間違えたのか」、「どう解けば効率よく答えが出せるのか」をよく考えて問題を解くことで、簿記論の合格につながったと思います。
同時に受験した財務諸表論は惜しくも不合格でしたが、来年度は必ず合格できるように、修士論文と両立させながら頑張っていきます!
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