連載 『会計士・税理士・簿記検定 財務会計のセンスが身につくプチドリル』(第37回)ー 棚卸資産会計①


長島 正浩(茨城キリスト教大学教授)

*連載のねらいはこちら!

問題(空欄補充)

通常の( ① )で保有する棚卸資産は,( ② )をもって貸借対照表価額とし,期末における( ③ )が( ② )よりも下落している場合には,当該( ③ )をもって貸借対照表価額とする。この場合において,( ② )と当該( ③ )との差額は( ④ )として処理する。

解答・解説

① 販売目的
② 取得原価
③ 正味売却価額
④ 当期の費用
👉前期に計上した簿価切下額の戻入れに関しては,当期に戻入れを行う方法(洗替え法)と行わない方法(切放し法)のいずれかの方法を棚卸資産の種類ごとに選択適用できる。

*棚卸資産会計基準7項
 ”売値が仕入値を下回る。大変だ!”

◎復習しましょう!
1.CF計算書
2.一株当たり当期純利益
3₋1.金融商品会計①‐⑦
3₋2.金融商品会計⑧‐⑭
3‐3.金融商品会計⑮‐⑳

〈執筆者紹介〉
長島 正浩
(ながしま・まさひろ)
茨城キリスト教大学経営学部教授
東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。簿記学校講師,会計事務所(監査法人),証券会社勤務を経て,専門学校,短大,大学,大学院において非常勤講師として簿記会計や企業法を担当。その後,松本大学松商短期大学部准教授を経て,現在に至る。この間35年以上にわたり,簿記検定・税理士試験・公認会計士試験の受験指導に関わっている。

*本連載は,『会計人コース』2020年1月号付録『まいにち1問ポケット財表理論』に加筆修正したものです。


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