ついに来週火曜から税理士試験が始まります。
受験される皆さんは、心の準備はできているでしょうか?
「緊張で何も手につかない!」という方も多いと思いますが、そんなときは気軽にできることとして、受験案内を再確認してみませんか?
試験当日を乗り切るためには、心の準備だけではなく、持ち物の準備も大切です!
記事の後半では、昨年度の合格者6名に「持っていってよかったもの」について教えていただいたので、そちらも参考にしてみてください。
まずは「受験案内」で持ち物を要チェック!
「第72回税理士試験受験案内」を見てみましょう。机上に置いてよい持ち物は、「6.受験心得」に下記のものが記されています。
【机上に置いてよいもの】 ☐ 受験票 ☐ 筆記具(黒または青インキ) ☐ 修正液または修正テープ ☐ 計算器具(そろばんまたは計算機) ☐ 定規 ☐ 時計(ストップウォッチも可) ☐ 700ml以下の蓋付きペットボトル1本(ペットボトルカバーは禁止) 【机上に置いてよいが注意が必要なもの】 ☐ ハンカチ ☐ ポケットティッシュ ☐ マスク ☐ その他持込みを許可されたもの ☐ 鉛筆 ☐ 色付ペン ☐ プラスチック製の消しゴム |
ハンカチ、ポケットティッシュ、マスク、その他持込みを許可されたものは机上に置いたり使用しても問題はないとされています。使用する場合は、試験官の指示に従うようにしましょう。
また、答案作成は原則として黒または青インキの筆記具を使わなければなりませんが、問題用紙・計算用紙に限り鉛筆、色付ペン、プラスチック製の消しゴムの使用も認められています。
上記以外のものは、かばん等の中にしまい、足元に置いておく必要があります。「6.受験心得」には、下記のものが例示されています。
☐ スマートウォッチ等のウェアラブル端末 ☐ タブレット端末 ☐ スマートフォン ☐ その他携帯電話等の通信機器 ☐ 法規集 ☐ 下敷 ☐ 耳栓 ☐ タオル ☐ 扇子 |
かばんに関しても、「不必要なものを全て収納する事ができ、口が閉まるもの、床の上に置いてよいもの」と示されています。自分の持ち物にフィットしたかばんを選ぶようにしましょう。
合格者に聞く! 本試験当日に持っていってよかったもの
ここからは、昨年度の合格者6名に聞いた「持っていってよかったもの」をご紹介します。直前に確認する教材、飲み物、コロナ禍や真夏ならではの持ち物など、多種多様なご回答が。皆さんも当日の持ち物を考えるヒントにしてみてください。
[捧 諭:簿・財(H29)、消(R1)、法(R2)、国(R3)]
・写経セット(心を落ち着かせるため)
・小説
・スポーツドリンク
・家族からの手紙
[たあ:財・消(H25)、簿・固(H26)、法(R3)]
荷物が重いと会場に着くまでに疲れてしまうので、できるだけ荷物は少なめに。持っていった勉強道具は、資格の大原の「最終チェックテキスト」や「理論サブノート」など薄めのもの。
また、真夏で外は暑くて薄着で試験を受けても、会場がとても寒くて途中から震えながら受験したことがあるので、薄手のカーディガンなど羽織れるものは必須です!
他にもお守りなど、試験前の最後に一目見てパワーがもらえるもの。
[つるさん:国(H25)、財(H29)、簿(R3)、大学院修了]
携帯できる座布団(エアークッションなど):ベンチがない場合、教室の椅子が硬い場合にお尻を守ってくれます。
耳栓:周りから聞こえる音をシャットアウトして直前の見直しに集中できます。(※本試験では使えません。)
腕時計:携帯電話は電源を切っているので、時間を把握するために着けていると安心です。
まちがいノート:このノートに書いた内容は本試験で合格答案を書くための道標です。
[菱沼悠美子:簿(H30)、財(R1)、固(R3)、大学院修了]
コロナ禍ならではですが、替えのマスクです。試験会場が駅から遠いと会場に着くまでに汗をかくので、試験前に新しいマスクに替えていました。そうすると、リフレッシュした気分で試験に臨めた気がします!
事前に確認する教材は、かなり荷物が重くなってしまいますが、見たい教材をすべて持っていきました!(笑) 直前に「あれが見たかったのに、持ってくるの忘れた!」と焦るのが嫌だったからです。もちろんすべての教材を見ることはありませんでしたが、少し落ち着くことができた気がします。
具体的には理論のテキスト、今まで解いた答練、間違えノートを持っていきました。
[Y.I:財(H28)、簿(H29)、消(R1)、事(R2)、法(R3)]
教材はミニサイズの理論テキストのみ持参しました。計算に関わる内容を含め、色々な書き込みをしていたものです。
飲み物は毎年、塩分・糖分がいっしょに摂れるスポーツドリンクと決めていました。
暑さ対策としては日傘と冷却パックの「ヒヤロン」を、冷房対策としては軽く羽織れるものを必ず持参しました。
それから心を落ち着かせるためにお守りを持っていきました。
[ZENTA:簿(H23)、財(H25)、国(R1)、消(R2)、法(R3)]
電卓です。試験で使う用と予備用の2つを持っていきましたが、持っていってよかったと思いました。特に消費税法と法人税法では、普段から電卓のメモリー機能をよく使っていたので、複数の数字を記憶させておきたい、けれどメモする時間がもったいないという場合に、予備の電卓を使うことで時間が節約できました。
また、ボールペンは青色のものをおすすめします。問題用紙や答案用紙に黒で印字されているので、黒色ボールペンだと答案が見にくいですし、問題用紙にメモなどした場合、あとからそのメモを探しにくいからです。
いかがでしたか? まだ揃えていない方は、明日からの土日がゆっくり準備に時間をかけられるラストチャンスかもしれません。いま一度、自分のパフォーマンスを上げる持ち物を考えてみましょう。受験生の皆さんの健闘を応援しています!
また、上記でご回答いただいた合格者の皆さんには、試験前後の過ごし方についても伺っています。ぜひ下記の記事も参考にしてみてください。
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