12月も第1週を過ぎ、もうすぐ合格発表!
受験された皆さまの不安や緊張は相当なものだと思います。
そこで、そんな皆さまの参考や励みとなるよう、先輩合格者である4名の先生方に、「合格発表まで残りわずかの期間の過ごし方」について教えていただきました。
藤原 宗和さん
【合格科目】
2013年 簿記論・財務諸表論
2015年 消費税法・法人税法
2016年 相続税法(官報合格)
【合格を確信していた年】
2013年に簿記論・財務諸表論を受験し、結果を待ちながら法人税法を学習していたときは、まだ科目合格経験がなかったため、本当に合格できているのか不安が強かったです。
毎回の講義には欠かさず出席し、復習も最低限は進めていましたが、正直なところあまり学習に集中できておらず、成績もよくありませんでした。
2015年に消費税法・法人税法を受験し、結果を待ちながら相続税法を学習していたときは、作業のような転記を続けることで学習に集中していました。
【不合格を確信していた年】
自己採点でボーダーラインに届いていなくても、わずかな可能性を期待してフワフワしており、勉強時間のわりには内容的に集中できていませんでした。
2014年に受験した法人税法は不合格予測でしたが、積極的に計算パターンを持ち歩いてテキストに転記したり、理論サブノートに理論テキストの要旨などをくまなく転記したりしていました。
これらは作業要素が強いため雑念が軽減され、また持ち歩き教材の内容を充実させることにもつながりました。
(計算での持ち歩きテキストがなければ、ノートに書いて理論サブノートに貼り付けていました。)
【官報合格待ちの年】
2016年に受験した相続税法は、自己採点ではボーダーラインにいましたが、9月からの講義は申し込まず、外販の総合問題集を購入し、週1程度のペースで解いていました。
もっともその問題集は難易度が高く途中で挫折……。実用としては基礎レベルの問題集をオススメします。
Youさん
【合格科目】
2011年 財務諸表論
2012年 簿記論
2014年 消費税法
2016年 法人税法
2017年 相続税法(官報合格)
【科目合格待ちのとき】
私の受験経験のなかでは、どの年も「手応え0%」と「手応え90%」のどちらかのパターンしかなかったのですが、どちらの場合も通常どおりに勉強をしていました。
「手応え0%」の年は同じ科目、「手応え90%」の年は次の受験科目です。
合格発表前は、やはり気持ちが落ち着かずそわそわしてしまうことが多かったですが、そういうときこそ平常心が大切だと思い、淡々と決めた計画どおりに勉強を進めるようにしていました。
やらなくてはいけないことがあると余計なことを考えなくて済むというのもありました。
【官報合格待ちのとき】
私が合格した税法は法人税法、消費税法、相続税法なのですが、最後の相続税法を8月に受け終わった後、自分自身の勉強のために所得税法の講座を受講しはじめました。
「手応え90%」の年でしたし、所得税法を受験する予定はなかったので熱量としてはゆるめでしたが、12月の合格発表前も変わらずに勉強をしていました。
何もしていないと余計なことを考えてしまうので、なるべく忙しくしていたかったというのもあります。
西﨑 恵理さん
【合格科目】
2013年 簿記論
2014年 財務諸表論
2017年 法人税法・消費税法
2019年 相続税法(官報合格)
私が受験したすべての年に共通していえるのは、合格を確信していようが不合格を確信していようが、「その年の8月に受験した科目は、合格発表まで一切勉強しない」ということです。
結果的にそうなっただけの年もあるのですが、気持ちとしては「1年間必死で勉強してきたのだから、しばらくはその科目から離れたい」という(ある意味後ろ向きな)部分と、「早く新しい科目を勉強したい」という前向きな部分との両方があったかと思います。
振り返ってみて、「その科目から離れる期間を作ってよかった」と実感しています。
試験まで真剣に取り組み、本試験では力を出し切り、その後の自己採点でも一喜一憂した直後に、同じ科目に再度向き合うというのは、心理的にかなりの負担だと思います(合格発表の直前になると勉強する気すら起きなくなるかもしれません)。
それよりも、数ヵ月でも新しい科目に新たな気持ちで取り組むほうが楽しく勉強できますし、また、一度受験した科目はある程度のブランク期間を置いてからリスタートするほうが、気づきが多く得られるはずです。
5科目めを受験した後も同様で、発表までの間は自分が選択しなかった所得税法を勉強していました(税理士試験の勉強ではなく、検定試験の勉強としてですが)。
YU ME NO U Eさん
【合格科目】
2016年 財務諸表論
2017年 簿記論・所得税法
2018年 法人税法
2020年 消費税法(官報合格)
合格発表日は意識せずに、いつもどおり勉強を続けるだけです。
試験は夏に終わっているので、何を考えても結果は同じ。
ちなみにハガキの到着がわりと遅い地域(?)に住んでおり、ほかの方の結果発表より数日遅れて知ることばかりだったので、結果発表日は意識しなくなりました♪
誰かが言った。勉強の不安は勉強でしか解消できない。
いつもどおり頑張りましょう!
ただ、官報リーチの年だけは別で、ラスト1科目を自分は意識しないつもりでも周囲から言われるので、どうしても気になりますよね。
なので、少し税理士試験から離れ、「試験とは別」と思ってリラックスして他の科目(受験するつもりはなかったものの相続税法の講座をとっていました)を勉強していました。
合格発表が届いたその日だけは、合格にしろ、不合格にしろ、思いっきり一喜一憂することにしていました。
一生懸命に勉強し、どちらにしてもそんなふうに大きく気持ちが揺れ動く経験って、大人になってからそれほどあるわけじゃない。
だったらドラマチックに受け止めたらいいんじゃないかなって思ってます。
ありがとうございました!
受験生の皆さまは、ぜひ参考にしてみてください♪(編集部)