偏差値30から税理士へ! “勉強嫌い”の私が、毎日勉強を続けられた4つの方法


はじめまして、税理士の「はらすけ」です。

私は高校時代、進学校に通っていましたが、勉強についていけず落ちこぼれました。そして、いわゆる“Fランク大学”を経て、ブラックな中小企業に入社。30歳のとき、「このままでは人生が詰んでしまう」と危機感をおぼえ、一念発起して税理士を目指しはじめました。周囲からは「絶対に無理」と猛反対もされましたが、なんとか36歳で税理士になり、現在は地方の会計事務所で働いています。

はじめて税理士試験に挑戦される方のなかには、来年8月まで勉強を継続できるか不安に感じている方もいらっしゃると思います。この記事では、私が実践していた「勉強を継続する4つの方法」をご紹介します。

私は、勉強が特別に得意な人間ではありません。そんな私が税理士になるまで6年間も勉強を継続できた方法です。きっと参考になると思いますので、ぜひ最後までお読みください。

① 1日の勉強時間を決めない

まずは、「毎日勉強する」と決めていました。2日に1回とか週末だけではなくて「毎日」です。ここでのポイントは「1日の勉強時間を決めない」ということ。

勉強を始めたばかりの頃はモチベーションがMAXなので、「毎日3時間勉強する」といった高い目標を設定しがちです。しかし、モチベーションが下がると、高く設定した目標がだんだんと重荷になってきて、「挫折」という結末に至ります。

勉強時間を設定しなければ、たった「5分」でも勉強すれば、その日のノルマはクリア。

私はカレンダーに毎日の勉強時間を書き込んでいました。カレンダーが埋まっていくにつれて、「勉強の継続記録を途切れさせたくない!」という心理が働き、モチベーションに関係なく毎日勉強する習慣が自然と身につきました。

1日の勉強時間が短くても、「毎日勉強を続けている」ということは、思った以上の自信になります。

② スキマ時間を無駄にしない

テキストや問題集などの教材を“常に持ち歩く”ようにしていました。日常生活を送っていると、結構なスキマ時間があります。手が届くところに教材を置いておけば、そういったスキマ時間の5~10分にすぐ勉強ができます。

特に、スマホを触っている時間は絶好のスキマ時間。ニールセン デジタル株式会社の調査によると、スマホ利用時間は平均で3時間/日を超えており、1年に換算すると1,000時間を軽く超えます。

私はいつも、税法科目の理論暗記に使う「理論マスター」を持ち歩いていました。今なら、スマホ内にPDF化した条文を入れたり、スマホで受けられる通信講座を利用するのもいいかもしれませんね。

スキマ時間の勉強を継続していると「スキマ時間の発生 ⇒ 理論マスターを出す」というように、反射的に体が動くようになります。

私にとっては、電車の中が最高のスキマ時間でした。たとえば、「A駅からB駅に到着するまでに、この部分を覚えよう」というノルマを課すことで、集中して理論を暗記することができました。

いつでも・どこでも勉強できる体制にしておくことで、勉強を継続しやすくなります。

③ お休みモードに入らない

私は、仕事が終わると、予備校の自習室に直行すると決めていました。自宅はテレビやゲーム、ベッドなど勉強を邪魔する誘惑であふれています。また、帰宅して一休みしていると、「心の中のスイッチ」が切れてしまい、勉強モードへの切り替えに苦労します。しかし、「学校や仕事が終わったら勉強スペースに直行する」と決めておけば、誘惑に負けることがなくなり、勉強が継続しやすいです。

とはいえ、コロナ禍によって自宅以外で勉強スペースを確保することが難しくなっています。そんなときは、Twitterなどに「朝:今日勉強する内容」「夜:今日勉強した内容」を投稿すると効果的。自分のアカウントを見てくれている方に宣言することで、軽いプレッシャーがかかり、勉強をサボりにくくなります。フォロワーも増えるので一石二鳥ですね。

④ “今の自分”だけを考えない

私は、「税理士になった自分」を常にイメージしていました。税理士試験は合格までに何年もかかるので、ときに“何のために苦しい試験勉強をしているのか”目的を見失うことがあります。

しかし、税理士資格を取った後の自分をイメージすれば、モチベーションが維持され、目的を見失うことはありません。

受験生時代は、眠りにつく前、税理士試験に合格して“会社に頼らず一生涯働ける自分”を常にイメージしていました。税理士となった現在は、「定年」という概念もなくなり、将来への不安は以前に比べて激減しています。

税理士資格を取得したときのイメージを強く描きつづけることが、勉強を長く継続するコツです。

勉強が嫌いでも、方法しだいで合格できる!

以上が、私が実践した勉強を継続する4つの方法です。

① 毎日勉強すると決める(勉強時間は決めない)
② 教材を持ち歩いてスキマ時間を利用する
③ 自宅以外の勉強スペースに直行する
④ 税理士になった自分を常にイメージする

勉強習慣がない方にとって、勉強を継続することはとても苦痛かもしれません。

しかし、この「4つの方法」を実践すれば、必ず勉強習慣を身につけることができます。偏差値30台のFランク大学を卒業した勉強嫌いの私が、税理士試験という難関資格に合格できたことが、それを証明しています。

予備校や通信講座のカリキュラムが始まって約1ヶ月。「当初のモチベーションが少し落ちてきたなあ」と感じている方も、今から立て直せば、来年の税理士試験には余裕で間に合います! ぜひ、私の方法を試してみてください。最後までお読みいただきありがとうございました。


【編集部より】
筆者の「はらすけ」さんは、ブログやSNSでも税理士試験に関する情報を発信されています。

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