編集部
6月に入り、税理士本試験まで約2ヶ月。
税理士受験生の皆さんは、模試・答練などを受けている時期で、徐々に本試験モードになってきている頃ですね。
とはいえ、十分に勉強が進んでおり、模試・答練も合格レベルまで得点できている、という方はごくごく一部。
多くの方は、
「まだ学習範囲が終わっていない・・・」
「模試・答練で点数がとれていない・・・」
「個別問題はなんとか解けるけど、総合問題になるとまったく手が出ない・・・」
「理論が暗記できていない(もしくは精度が低い)・・・」
などの悩みを抱えているハズ。
そうした方々には、新刊『こんなにおもしろい税理士の仕事(第4版)』(湊 義和 著)をオススメします。
直前期の受験生が特に読んでおきたい点は、以下のとおりです。
1.税理士の仕事・その使命、そして将来性を知る!
直前期にそんな悠長なこと考えていられない、という声も聞こえてきそうですね。
しかし、「税理士に絶対なる!」という気持ちが薄れているなかで勉強をしても、効果は上がらないでしょう。
本書の第1章「これからの税理士のミッション」では、人口減少社会が進み中小企業の経営環境が一段と厳しくなるなか、次のようなミッションがあるとしています。
ミッション1:「社会起業家精神」を発揮して新しいビジョンを提示する ミッション2:労働生産性を高める仕組みを提示する ミッション3:経営者を1人にせず最後まで伴走する |
このような社会的意義のある仕事ができるのは税理士の大きな魅力ですね。
ぜひ本書を読んでその魅力を再認識し、本試験前にいま一度、「絶対税理士になる!」との決意を新たに勉強に取り組んでいただければと思います。
また、第7章「税理士業界の将来性」では、受験生の皆さんも不安に思っている、AIやDXによる代替についても言及されています。
結論としては「心配は全然いらない」。
社会が変革され、さまざまな制度が大きく変わっていくと、未開拓の分野が多く出てくること、また制度が複雑化することでより専門的なサポートが求められることから、やる気と工夫次第で可能性は大きく広がっている、と湊先生は指摘されています。
こうした内容を読むと気持ちが前向きになりますね!
2.学習のヒントをつかむ!
本書は、書名のように税理士の仕事に焦点を当てていますが、第4章「税理士試験に合格するには?」では、さまざまな勉強のヒントを提示しています。
特に直前期に読んでおきたい点は、「税理士試験問題の作成手順を知り対策を講ずる」(p.121)。
膨大な試験範囲・内容のなか、本試験前の貴重な勉強期間をただ闇雲に勉強してはダメ!
本書のここでの指摘で、何をすべきかが自ずと見えてくると思います
つまるところ、「やっぱり基礎が大事」ということですね。
直前期にそんな本を読んでいるヒマなんかないよ! という方、本書はものの1時間もあればザッと読み通すことができると思います。
ぜひご一読いただき、最大限の努力を重ねて本試験を乗り越えていきましょう!
〈紹介した本〉
『こんなにおもしろい税理士の仕事(第4版)』
湊 義和 著
定価:2,035円(税込)
発行日:2021/06/03
A5判 / 204頁
ISBN:978-4-502-38721-0
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〈目次〉
第1章 これからの税理士のミッション
1 日本が解決しなければならない課題
2 これからの税理士の使命(ミッション)
第2章 税理士ってどんな人?
1 税理士の仕事とは?
2 税理士の1週間
3 私が税理士になったわけ
第3章 税理士の仕事っておもしろい?
1 税理士の権利と義務
2 税理士の具体的な業務
3 どんなタイプの税理士を目指すか
4 こんな人に志してほしい
第4章 税理士試験に合格するには?
1 受験勉強の始め方
2 税理士試験の概要
3 税理士の科目免除制度
4 短期間で確実に合格する勉強法
第5章 会計事務所就職アドバイス
1 どのタイミングで就職したら良いか?
2 新人が行う仕事ってどんな仕事?
3 新人の時に気をつけたいこと
4 事務所選びのポイント
5 将来のキャリアプランについて
第6章 独立開業税理士になるには?
1 どんな人が向いているか
2 独立開業までに準備しておくべきこと
3 私の独立開業ストーリー
第7章 税理士業界の将来性
1 数字で分析する税理士業界
2 税理士業界の将来性