税理士受験生応援ブロガー くまお
くまお
財務諸表論(2016年)・簿記論(2017年)・所得税法(2018年)の3科目に合格。税法科目免除のために大学院へ進学(2019年)、国税審査会へ修士論文を提出(2021年)。現在は、審査結果を待ちながら2023年の税理士登録を目標に修行中!
ブログ「税活.com」にて、税理士試験受験生を応援する記事を配信。実践的かつ役立つ内容で、多くの受験生の支持を得ている。
こんにちは! 4月から税理士事務所で働いているくまおです。
全国模試で「答案復元」をすることは、本試験の自己採点に役立つだけではなく、弱点の把握と克服のために必要です。
全国模試での「答案復元」について、メリットから実践方法まで余すところなくお伝えします!
全国模試で答案復元をする3つのメリット
① 全国模試当日に自己採点と弱点の把握ができる!
全国模試は仮想本試験です。
ここで自分の実力と全体での順位を把握し、本試験までの学習計画を練り直します。
全国模試を受けてすぐに答案復元をすると、自己採点はもちろん、ミス項目の分析から弱点の発見もすぐにできます。
本試験までの時間は貴重です。
答案返却を待つ他の受験生よりも早く行動するために、全国模試当日に答案復元をしましょう!
② 復元答案の再現度合いと自己採点が妥当かどうか把握できる!
自分で復元した答案と返却された全国模試の答案とを必ず比較しましょう。
本試験の答案は返却されませんので、全国模試が唯一最大のチャンスです。
比較する項目は2つ。
まずは、復元答案の再現度合いです。
ここで理論答案の文章がまったく違うとか、計算答案で数字の漏れやミスがあるかどうかを確認します。
そして、自己採点の点数と講師採点の点数に差があるかどうかです。
特に理論の採点で著しい点差があるということは、自分に甘すぎるか厳しすぎるかのどちらかです。
③ 計算問題で答案復元できない項目は苦手項目である!
昨年9月から半年以上かけて学習し、今は自分なりの解き方が定まっているであろう時期です。
解き方がしっかり定まっていれば、特別な練習なしであっても全国模試で答案復元ができます!
逆に言えば、全国模試を受けた後にメモ書きの入った問題用紙と計算用紙を見て、自分で何を書いたのかわからないということは,その項目は解き方が定まっていない(もしくは理解不足である)苦手項目だということです。
答案復元をすることによって苦手項目の発見もできるなんて一石二鳥ですね。
答案復元3つのコツ
① 問題文へのメモ書きにルールを定める!
理論・計算ともに、問題を解く際のメモ書きや作業手順をルール化しましょう。
どの資料をどう使うのか、思考過程・計算手順を自分なりの解き方として確立させましょう。
② 記憶が鮮明なうちに即復元する!
全国模試はかなり疲れますから、「答案復元は明日にしよう…」という気持ちはわかります。
しかし、1時間せめて30分だけ自習室などで答案復元をしましょう。
時間が経てば経つほど、記憶は薄れ、曖昧になってしまいます。
せっかくの答案復元ですから、精度の高いモノをつくりましょう!
③ 解答解説を見ない! 誰ともしゃべらない!
精度の高い答案復元をするためには、自分の書いた答案に関する情報のみに集中することが肝心です。
早く解答を見たい、他の人が書いた答えを知りたい…という気持ちをグッと我慢しましょう。
他からの情報をシャットアウトして、自分の脳内に残っている記憶と自分の書いたメモ書きだけを参考にすれば、精度の高い答案復元ができます!
▶次回(5月11日)は、「答案復元の方法」についてお伝えします。
※ 本記事は、会計人コース2019年5月号掲載「全国模試で試したい「答案復元」法」を編集部で再編集したものです。バックナンバーはこちらからお買い求めください。