【税理士試験】先手必勝のゴールデンウィークに! 社会人受験生のためのメンタル3箇条


皆さま、はじめまして。“じぇいりし”と申します。

某税理士法人で本業に精を出す傍ら、税理士試験をはじめとした資格試験の勉強法や受験勉強をするうえで意識していることなどを、Twitter(@Liveawiselife)やブログでたまに発信しております。

すでにご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、改めてさらっと自己紹介をさせてください。

・某税理士法人勤務
・ピチピチの20代半ば
・生粋の関西人
・スーツと美容にお金かけがち
・上司からの飲みのお誘いは朝まで付き合う派

資格試験や勉強に関しては、ざっくりこのような感じです。

・2016年 簿記論・財務諸表論 合格
・2017年 税法免除のある大学院へ進学
・2017年 消費税法 合格
・2018年 法人税法 合格
・2019年 大学院で税法に関する修士論文執筆
・2019年 相続税法 合格(税理士試験 官報合格)
・2020年 社労士試験 1点足りず泣く
・2021年 CFP(残り2科目)と宅建 受験予定

「官報合格」と「大学院での修士論文執筆」を両立させた変わった人、もしくは、ただの効率が悪い人とでも覚えていただければ幸いです。

今回は、もうすぐゴールデンウィークということで、私の経験を踏まえて「社会人受験生のゴールデンウィーク」についてお話しさせていただきます。

税理士試験ではメンタルが大事

勉強方法やスケジュールの立て方、モチベーションの保ち方など、話したいことをあげればキリがありませんが、今回お話しするのは、私が受験勉強をするうえで一番大切にしていた「メンタル」についてです。

巷にはさまざまな勉強方法があふれていますが、こと税理士試験の受験勉強においては、「よくも悪くもメンタルが一番大事」だと思います。

受験勉強期間のように自分と真正面から向かい合う期間というのは、人生の中でそう何回もあるものではありませんし、税理士試験はその試験制度の特殊性から受験勉強期間が長くなりがちです。

そのため、日々の勉強に全力投球するには、「いかに安定したメンタルを保ち続けられるか」「いかに自分を鼓舞し続けられるか」が本当に重要だと考えています。

周りが本気になる前に! ゴールデンウィークで先手必勝

私が社会人受験生だった頃のことです。

ただでさえ楽ではない受験勉強期間。それなのにゴールデンウィークともなると、周りの人々は連日居酒屋でわいわい楽しそうにお酒を飲んだり、旅行に行ったり……。

そんな光景を横目にゴールデンウィーク中もせっせと自宅と自習室を往復している自分。

「いったい何なんだ、この人生は……」と、よく不安な気持ちに押しつぶされそうになっていました(正確には押しつぶされていました)。

しかし、ゴールデンウィークは緩みがちだったメンタルを一足早く引き締める期間であり、先手必勝の期間でもあると考えています。

というのも、ゴールデンウィークが終わると予備校の学習スケジュールも「直前期」に突入し、受験の申込みが始まり、受験生は皆そわそわしはじめます。つまり、みな自然と気が引き締まりだすのです。

周りがそうなる一歩手前、ゴールデンウィークの段階で一足先に気を引き締めることが、試験までの残り約3ヵ月を走り抜けるには重要です。

私が意識していたメンタル3箇条

ここからは、私が社会人受験生として試験に合格するために、メンタル面で意識していたことを3つご紹介します。

其の一.何があっても毎日勉強に触れる

その名のとおり、雨が降ろうとも槍が降ろうとも毎日必ず勉強に触れるということです。

働きながらの受験だと、「ゴールデンウィークにまとまった休みが取れたから2、3日くらい休んでリフレッシュしてから勉強に打ち込もう」という気持ちになるかもしれません。

しかし、社会人受験生でその考えをもっていたら、正直かなり厳しいと思います。

リフレッシュしたほうが勉強にも精が出るという考え方も一理ありますが、ここで忘れてはいけないのは、“ライバルは社会人受験生だけでなく、学生や専念生でもある”ということです。

私は大学生時代にも税理士試験の勉強をしていましたが、大学3年生や4年生は、授業がほとんどなくなることもあり、アルバイトでもしていないかぎり勉強の時間が無制限に確保できます。

つまり、社会人受験生とは戦っているフィールドがそもそも違うのです。専念生ならなおさらです。

そんななかで、社会人受験生が学生や専念生と対等に戦おうとするのであれば、まず何が必要なのか、おのずと見えてくるのではないでしょうか。

そうです、勉強時間の確保です。

圧倒的に足りない勉強時間の差を埋めるのは、日々のスキマ時間の有効活用に加え、まとまった休暇の際の追い込みしかありません。

日々のスキマ時間の有効活用には色々な工夫が必要だったりしますが、まとまった休暇の際の追い込みには工夫は必要ありません、ひたすら勉強あるのみです。

ゴールデンウィークはどうしても世間が騒がしくなるので、強い意識を保っておかないと誘惑に負けてしまいそうになります。

気づいたら勉強したりしなかったりしなかったりしなかったり……となってしまう可能性も高いでしょう(私の周りの受験生は、このパターンの方が結構多かったです)。

しかし、そうなってしまうと次にテキストを開くのが億劫になりますよね。

それを防ぐ意味でも、「何があっても毎日勉強に触れる」ということを私は意識していました。

たった10分でも。たった1問でも。

「何があっても毎日勉強するんだ」という強い意識をもってゴールデンウィークを迎えてください。

其の二. 勉強の苦しみは今だけ。でも勉強しないことによる苦しみは一生続く

仕事と勉強の繰り返しの日々で苦しんでいる方々に意識してほしいと常々思っている言葉です。

これはハーバード大学の図書館の壁に書かれている(と噂されている)勉学に関する格言です。

「現在」だけの視点で考えると、仕事と勉強の繰り返しで本当につらく苦しい日々かもしれませんが、現在の頑張りや努力が「将来」に必ずつながるという確信をもてたら、今がどんなに苦しくてもめげずに頑張ろう、と自分を奮い立たせることができるのではないでしょうか。

私も例外なく、繁忙期は終電まで仕事、勉強時間が確保できるのは往復の通勤時間のみ、というかなりきつい時期もありました。

そんな私でも、社会人受験生として相続税法に初学・短期コースで合格することができています。それも、この考え方が自分の中に柱としてあったからです。

自分の中に秘めている信念というのは、思っている以上に自分を奮い立たせてくれるものであり、また、日々の行動を意識せずとも変えてくれるものだと私は確信しています。

其の三.集中が途切れたときは本試験での自分の姿をリアルに思い浮かべる

忙しい仕事の合間を縫って自習室に足を運んで勉強するも、仕事疲れでなかなか集中できなかったり、ときには眠ってしまうこともあると思います。

睡魔や集中力との戦いは、社会人受験生の宿命といっても過言ではありません。

集中力が途切れたときや睡魔に襲われたとき、いつも私は「本試験での自分の姿をリアルに思い浮かべる」ということを実践していました。

具体的にはこんな感じです。

① まず目をつむる

② 目を閉じた先の世界は本試験当日。試験開始30分前。会場では直前に受験生の姿、電卓の音が鳴り響く。

③ そのなかで周りの受験生に負けじと追い込んでいる自分の姿。誰が見ても緊張しているとわかるくらい電卓を叩く指が震えている。

④ 試験官が試験開始の合図を出す。「それでは始めてください」

⑤ 表紙をめくるとともに頭が真っ白になる。「覚えていない論点が出ている……」

いかがでしょうか。私はこの光景を想像するだけで眠気が吹っ飛び、緊張で心臓の鼓動が速くなり、「あかん、勉強せな!」となっていました。

ここまで具体的に想像する必要はないかもしれませんが、本試験直前に「もっと勉強しておけばよかった……」と後悔している自分の姿を想像すると、誰しも後悔はしたくないはずなので、おのずと勉強にも精が出るのではないかと思います。

最後に……

税理士試験は非常に長い戦いなので、勉強を頑張ることはもちろんですが、メンタルにも気を遣うことが大切です。

自分のことを一番よく知っているのは自分です。受験勉強とうまく付き合っていける安定したメンタルを築けるように、まずは意識から変えていくことが、長い受験期間を乗り越えて合格を手にするための一歩ではないでしょうか。

もちろんゴールデンウィークからでも遅くありません。思い立ったが吉日です。

この記事を読んでくださった受験生の皆さまがよい結果を手にされることを陰ながら祈っています。最後までお読みいただきありがとうございました。


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