もうすぐ、令和3年公認会計士短答式試験!
超直前期の今、受験生の皆さんは、どのように勉強されているでしょうか?
令和2年試験に公務員として働きながら合格されたとむやむくんさん(@jCsWLei5YAWlILi)は、この時期、1週間で財務会計論・管理会計論・監査論・企業法の全科目を回していたそうです。
「働きながら」という状況で、どう効率的に勉強し、本試験を迎えたのか?
今回は、そんなとむやむくんさんに、「1週間全科目回し」のノウハウをお話しいただきました。
はじめまして、とむやむくんと申します。
令和2年11月の論文式試験に合格し、現在は監査法人で働いています。30代前半の元公務員で、社会人受験生でした。
今回お話する内容が、私と同じような社会人受験生の方の参考になれば嬉しいです。
事前準備①―使い慣れた教材に絞る
さて、そもそも、私がなぜ直前期に1週間で全科目を回そうと思ったのかというと、教材を高速回転させることで、単純にインプットの回数を増やすためです。直前期という時間のない状況下で、強制的に頭に覚え込ませるために、「全科目1週間回し」を始めました。
とはいっても、本当に全科目を1週間で回そうとするのであれば、事前の準備が不可欠です。
まず、使用する教材を自分の学校のテキストと問題集に絞ります。当然ですが、1週間ですべての範囲を網羅することは不可能です。回すのは、重要論点や頻出論点が中心となります。そのため、どの論点が重要で、どの論点がそうではないのか、情報がとっ散らかることのないように一元化させる必要があります。
教材は使い慣れたテキストと問題集に絞り、答練や模試、他校のテキスト・問題集などには手を広げませんでした。
事前準備②―回す論点を絞る
使う教材が決まったら、理論科目については、重要論点や頻出論点にチェックします。
計算科目についても、重要論点や頻出論点にチェックします。ただし、全問電卓を叩いていては時間が足りません。やるのは、重要(頻出)論点かつ“間違えた問題”です。また、「なぜ間違えたのか」をメモしておきます。
これで事前準備は完了です。事前に準備しておくことで、よりスムーズに「全科目1週間回し」を始めることができます。
「1週間全科目回し」のポイント―論点に“強弱”をつける
いよいよ全科目を1週間で回します。
理論科目は、事前にチェックした重要論点や頻出論点を読み込んでいきます。他の論点に目を移すことはなるべく避けていました。もし他の論点を見るのであれば、その論点にもチェックしておき、次の週から必ず見るようにしましょう。何回も同じ箇所を見ることで、知識の取りこぼしを防ぎ、徐々に頭に定着させることができます。
計算科目は、「なぜ間違えたのか」というメモを見て、仮に簡単なミスで間違えた問題なら、そのメモを見るだけで十分です。完全に間違えた問題は解き直し、しっかり理解していました。1週間で計算科目の膨大な範囲を回しきるためには、強弱をつけることが必要です。
1日の分量とスケジュール
1日に進める量ですが、私の場合、単純に回す教材のページ数を7で割り、1日分の目安としていました。そして、科目ごとにかかる時間を計算し、1週間のスケジュールを組み立てていました。
【私の平日の学習スケジュール】
4:55 起床 5:00~7:00 財務会計論 12:15~12:50 管理会計論 18:00~19:00 監査論 20:00~22:00 企業法 23:00 就寝 |
【私の休日の学習スケジュール】
4:55 起床 5:00~8:00 財務会計論 9:00~12:00 日替わり 13:00~16:00 管理会計論、日替わり 16:30~19:00 企業法 20:00~22:00 監査論 23:00 就寝 |
ちなみに、1日の定めた時間内で回しきれないとスケジュールが崩壊します。私は、多少雑でも時間内に必ず回すようにしていました。時間をかけて覚えたとしても、日にちが経つと必ず忘れます。まずは、「1週間」で回し続けることが重要です。
ただし、1週間ぶっとおしで勉強したら倒れます。社会人の皆さん、休息は必要です。休憩をとって、体は大事にしてください。
社会人受験生の皆さんへ
不思議なもので、「1週間で全科目を回す」と決めたら案外できるようになりますし、意外と頭に残るものです。
試験で解けない問題って、だいたいは見たことがない問題ではありませんか?
この方法をとれば、重要論点を落とすことは避けられるかもしれません。
公認会計士試験は「半分以上の受験者が取れる問題を落とさなければ合格できる試験」です。そのことを忘れないでください。
もうじきゴールデンウィークで世間が盛り上がっていくなか、勉強しようとしている皆さんは本当に格好いいです。自分に自信をもって大丈夫です! 必ず合格できます! 同じ社会人受験生だった私も心から応援しています。さあ、やってやりましょう!