【1日1問!〇×会計クイズ】税効果会計・連結会計⑪


加藤大吾
(公認会計士・税理士)

公認会計士試験(短答式)の財務会計論の計算&理論のレベルを想定した○×問題を、2021年5月の本試験まで毎日(月~金)出題! 

もちろん税理士試験の簿記論・財務諸表論、日商簿記1級の対策にも使えます。

○×問題

連結修正仕訳を示しなさい。

P社(親会社)はS社(連結子会社)振出の約束手形1,000円を銀行で割引き、当期末現在、未決済である。

(借)支払手形 1,000
 (貸)受取手形 1,000

解答

×

割引きをした場合には、支払手形から短期借入金へ振り替える。

(借)支払手形 1,000
 (貸)短期借入金 1,000

根 拠

企業会計基準第22号「連結財務諸表に関する会計基準」

(注10) 債権と債務の相殺消去について
(2) 連結会社が振り出した手形を他の連結会社が銀行割引した場合には、連結貸借対照表上、これを借入金に振り替える

ワンポイントアドバイス

企業集団の観点から、P社がお金を借りてS社が借入金を返済することになるので、手形の割引は銀行から融資を受けているものとみなします。

〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。


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